シリーズ累計発行部数1200万部を突破した山本崇一朗による人気コミック「からかい上手の高木さん」の実写映画化が決定し、2024年5月31日(金)に公開されることが明らかになった。

原作で描かれるのは、隣の席になった女の子、高木さんと、なにかとからかってくる彼女にからかい返そうと模索する男の子、西片の日常。2人のからかいを巡るストーリーは大きな話題を呼び、いままでテレビアニメ化、アニメ映画化がなされてきた。今回の実写映画では、『愛がなんだ』(19)、『街の上で』(21)、『ちひろさん』(23)、『アンダーカレント』(公開中)などを手掛ける今泉力哉がメガホンをとり、高木さんと西片の10年後をオリジナルストーリーで描く。

主演の高木さんを演じるのは、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインに抜擢され、『マイ・ブロークン・マリコ』(22)、『母性』(22)、Netflix「御手洗家、炎上する」、『こんにちは、母さん』(公開中)などに出演する永野芽郁。数々の話題作への出演が相次ぐ永野が、西片をからかっていた中学時代から10年が経ち、教育実習生として母校へ帰ってきた高木さんを演じる。また、高木さんへからかい返そうとして失敗してばかりだった西片を演じるのは、永野と初共演となる高橋文哉。「仮面ライダーゼロワン」で主人公に抜擢、「最愛」や「君の花になる」での好演によって、2022年には日経トレンディが選ぶ「来年の顔」に選出、現在放送中の「フェルマーの料理」ではW主演を務めるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する高橋が、成長し母校で体育教師として働く10年後の西片を演じる。

今作は“高木さんの聖地“として親しまれている香川県小豆島で全編撮影が行われた。永野は出演に際し、「お話を頂く前からいち視聴者として原作やアニメを拝見していたので、『からかい上手の高木さん』の世界に入ることができてとても嬉しいです。小豆島には島の至る所に高木さんが描かれていて、作品への愛を感じながらのびのびと楽しく演じさせていただきました」と喜びを語り、高橋は「原作の10年後を演じさせて頂いているのですが、シーンひとつひとつに二人の関係性やキャラクターなど素敵なところが詰まっていて、皆さまのご期待を裏切らない作品になっていると思います」と作品への期待感を語った。

また、「高橋さんとは初共演で、凄く真摯に西片という役と作品に向き合われる方だな、という印象だったんですが、段々と役の仲の良さも深まっていくごとに、私たちも高木さんと西片のようにからかい、からかわれるっていう関係性が出来てきて(笑)ちょっとどこかで姉弟っぽさもありながら過ごせた気がします」と永野は撮影を振り返り、高橋も「これまであまりからかわれてこなかったのですが、撮影の期間を通して永野さんにからかわれながら、変な居心地の悪さみたいなものが心地よくて、西片と通ずるものがあるなと感じています(笑)」と作中さながら息ピッタリの様子をのぞかせた。

また監督を務めた今泉は、「2人が演じることでしか生まれなかった空気をいっぱい取り込んだ映画がまもなく完成します。自分の恋愛を思い出したり、照らし合わせたりしながら見てもらえたらしあわせです。恥ずかしい話ですけど、自分で見て泣いちゃいました。お楽しみに」と作品への手ごたえを語り、原作者の山本も「実写映画になること、漫画ともアニメともまた違った『高木さん』を観られること、驚きであると同時に非常に嬉しく感じております。小豆島ののんびり美しい風景のなかで創りだしてくれる“画”がどのようなものになるのか、皆さんと一緒にワクワクしながら待ちたいと思います」と今回の実写映画化に対しコメントを寄せている。

中学時代から10年が経ち、大人になった2人はどのようなからかいの物語を見せてくれるのか?続報に期待したい。

■<キャスト&スタッフコメント>

●永野芽郁(高木さん役)

「お話を頂く前からいち視聴者として原作やアニメを拝見していたので、『からかい上手の高木さん』の世界に入ることができてとても嬉しいです。小豆島には島の至る所に高木さんが描かれていて、作品への愛を感じながらのびのびと楽しく演じさせていただきました。高橋さんとは初共演で、凄く真摯に西片という役と作品に向き合われる方だな、という印象だったんですが、段々と役の仲の良さも深まっていく毎に、私たちも高木さんと西片のようにからかい、からかわれるっていう関係性が出来てきて(笑)ちょっとどこかで姉弟っぽさもありながら過ごせた気がします。自然豊かで穏やかな小豆島で全編撮影できたことによって、きっとスクリーンのなかにも穏やかで温かく、観ていて心地の良い映画が出来るのではないかなと思いますので、映画の公開を楽しみにして頂けたら嬉しいです」

●高橋文哉(西片役)

「以前から原作を存じ上げていたので、お話を頂いたときは凄く嬉しかったですし、西片を演じることができてとても光栄です。これまであまりからかわれてこなかったのですが、撮影の期間を通して永野さんにからかわれながら、変な居心地の悪さみたいなものが心地よくて、西片と通ずるものがあるなと感じています(笑)原作の10年後を演じさせて頂いているのですが、シーンひとつひとつに二人の関係性やキャラクターなど素敵なところが詰まっていて、皆さまのご期待を裏切らない作品になっていると思います。僕自身、聖地である小豆島で撮影させて頂けることに凄くワクワクしましたし、撮影しているなかで実際に原作に描かれている場所や、島の雰囲気に触れられる瞬間が常にあるので、凄く感動しました。公開まで是非楽しみに待っていただけたらなと思います」

●今泉力哉(監督)

「永野芽郁さんと高橋文哉さん。これ以上ないキャストとともに、夏の小豆島の美しい景色のなか(めちゃくちゃ暑かったけど!)、『からかい上手の高木さん』を映画化できたこと、とても嬉しく思っています。永野さんはとにかく明るくて素直で場が華やぐ方。高橋さんはまっすぐで本当にいい方。そしてふたりとも芝居に関してとても真面目で、実は不器用で、似たところもあって。高木さんの、朗らかさとその中にある照れや本音の部分。西片の、実はあなたがヒロインなのですか、という可愛らしさ。ふたりが演じることでしか生まれなかった空気をいっぱい取り込んだ映画がまもなく完成します。自分の恋愛を思い出したり、照らし合わせたりしながら見てもらえたらしあわせです。恥ずかしい話ですけど、自分で見て泣いちゃいました。お楽しみに」

●山本崇一朗(原作)

「実写映画になること、漫画ともアニメともまた違った『高木さん』を観られること、驚きであると同時に非常に嬉しく感じております。永野さん、高橋さんをはじめとする出演者の皆さん、そして今泉監督をはじめとする制作陣の皆さんが、小豆島ののんびり美しい風景のなかで創りだしてくれる“画”がどのようなものになるのか、皆さんと一緒にワクワクしながら待ちたいと思います。公開がいまから本当に楽しみです」

文/サンクレイオ翼