いまや多くのファンを魅了し、関連コンテンツの様々な動向に注目が集まっている「ウマ娘 プリティーダービー」。その最新作として、5月24日(金)よりシリーズ初の映画化作品『劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(以下、『新時代の扉』)が公開となる。そこで、ウマ娘ファンにはもちろん、シリーズに触れたことがない人にもおすすめできる本作の見どころについて紹介したい。

■競走馬の名前と魂を受け継いだ少女たちの熱いドラマを描く!それが「ウマ娘」

舞台は、実在の競走馬たちの名前と魂を受け継いだ少女たち“ウマ娘”が存在する世界。これまでに放送されたテレビアニメではスペシャルウィーク(声:和氣あず未)やサイレンススズカ(声:高野麻里佳)、トウカイテイオー(声:Machico)、キタサンブラック(声:矢野妃菜喜)といったウマ娘たちを主役に、モチーフとなった競走馬たちの史実を取り入れた物語と手に汗握るレースが展開されてきた。アニメのほか、スマホゲーム、漫画などでも世界観が広がり続ける人気コンテンツとなっている。

今回の『新時代の扉』は、「ウマ娘」の公式YouTubeチャンネル「ぱかチューブっ!」を中心に公開されていたWebアニメ「ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP」(以下「RTTT」)の続編となる。

「RTTT」はナリタトップロード(声:中村カンナ)を主役に、アドマイヤベガ(声:咲々木瞳)、テイエムオペラオー(声:徳井青空)ら“3強”と呼ばれた3人のライバルが「クラシック三冠」を懸けて3つのレース(「皐月賞」「日本ダービー」「菊花賞」)で冠を競い合う物語。

これらのレースはウマ娘にとって「クラシック級」と呼ばれる特定の期間にしか出走できない重要なレースであり、3つのレースすべてで1着に輝くことで得られる「三冠」の称号はなにものにも代えがたいものとなっている。なかでも「日本ダービー」は現実でも“競馬の祭典”と称され、偉大な競走馬を多数輩出してきた、まさに競馬界の頂点とも言えるレースだ。こうしたレースに勝つことを目標にそれぞれの想いを抱えながら奮闘し、ライバルのウマ娘たちと切磋琢磨する姿を描く、汗と涙と友情のドラマが「ウマ娘」という作品の魅力となっている。


■三冠レースに挑むクラシック世代の戦い

『新時代の扉』ではそんな「RTTT」から時を経て、新たな主人公ジャングルポケット(声:藤本侑里)が、ウマ娘たちの集う学び舎、トレセン学園へ入学するところから幕を開ける。ジャングルポケットはクラシック三冠レースへと挑むが、そこには同世代にして彼女をも凌ぐ実力を持つライバルが集結。果たして、ジャングルポケットはライバルたちを抑え、勝利を掴むことができるのか?クラシック三冠レース、そしてさらにその先に待つ新たな時代の幕開け…。2001年のクラシック世代をテーマにした、その激闘の行く末に注目したい。

■『新時代の扉』を盛り上げる多彩なキャラクターたち

本作の主人公となるジャングルポケットは、“最強”を目指して走り続ける少女。トレセン学園に入学する前はフリースタイルレースの世界で活躍し、やんちゃな荒くれ者を束ねていたカリスマ性の持ち主。天真爛漫でエネルギッシュな彼女に魅せられること間違いなし!

そんなジャングルポケットのライバルの1人がアグネスタキオン(声:上坂すみれ)。天才的頭脳を持つマッドサイエンティストで、研究第一の変わり者。だが、走りに関しては他を圧倒する強さを持っている。本作ではマッドサイエンティストらしい狂気を垣間見せる描写に注目したい。

マンハッタンカフェ(声:小倉唯)もライバルの1人。周囲の人には見えない“お友だち”と常に一緒にいる、ダークでミステリアスな雰囲気のウマ娘だ。物静かだが、レースでは秘めた情熱を爆発させてくれることだろう。アグネスタキオンとの関係性や日常でのやり取りも見どころだ。

そして、本格的な登場は本作が初となる新たなウマ娘がダンツフレーム(声:福嶋晴菜)。物腰が柔らかく気遣い上手、お人好しな性格の持ち主だ。芯の強さも併せ持っており、レースでは勝利を決してあきらめない。どんな走りを見せるウマ娘なのか、ぜひ劇場でその強さを目の当たりにしたい。


また、「RTTT」でナリタトップロードたちと競い合った“絶対王者”にして“覇王”のテイエムオペラオーも注目のキャラクター。前作よりもさらに成長し、百戦錬磨のウマ娘となった彼女が、ジャングルポケットとどんなレースを繰り広げるのか。まさに“ラスボス”な風格漂う走りが楽しみだ。

ウマ娘たちの想いがぶつかり合うドラマは見れば見るほど、キャラクターのことはもちろん、史実の競走馬たちのことも深く知りたくなる。そしてやはり、迫力満点に描かれ、手に汗握り、勝敗に一喜一憂させられるレースの数々。本作を機に、ぜひ「ウマ娘」の世界に飛び込んでみてはいかがだろうか。

文/リワークス(加藤雄斗)