「寄生獣」や「ヒストリエ」などで人気を博す岩明均が、1996年から1999年にかけて「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて不定期連載した、同名SF漫画を実写化する「七夕の国」。7月4日(木)よりディズニープラスで独占配信を開始する本作より、ティザー予告映像が到着。あわせて藤野涼子、上杉柊平、木竜麻生、三上博史、山田孝之ら豪華追加キャスト陣の出演が発表された。

岩明の作品の中でもカルト的人気を誇り、その壮大なスケールと刺激的な表現から「映像化不可能」と言われ続けていた本作。 “あらゆる物に小さな穴を空ける”というなんの役にも立たない超能力を持つ平凡な大学生、南丸洋二、通称ナン丸を、「ドラゴン桜」や「どうする家康」など話題作への出演で躍進を続ける若手俳優。細田佳央太が演じ、監督は「大豆田とわ子と三人の元夫」や『クレイジークルーズ』(23)でメガホンを取った瀧悠輔が務める。


解禁されたのは、街や人が●(まる)に抉られる衝撃的な光景と、ナン丸が球体の力の謎に引きずりこまれていく様子が映しだされたティザー予告。冒頭、●に抉られた窓が映されたかと思いきや、次の場面では、弾けるような音とともに人の体が抉られて消失してしまうという衝撃のシーンからスタート。この事件をきっかけに、ビルや人が丸く抉られる怪事件が多発し、日本中は恐怖に包まれていく。

そんな怪事件の鍵を握るのは、時期外れの七夕祭を行う山間の“閉ざされた町”丸川町。ひょんなことから、この町に訪れることとなったナン丸は、自身がこの地にルーツを持つことを教えられ、知らず知らずのうちに代々受け継がれていた球体の力の謎に巻き込まれていくこととなる。「この町はなにかを隠してる」というセリフとともに映しだされた町の人たちはどこか不気味な笑みを浮かべる。別のシーンでは人々が不安げな表情で空を仰ぐ様子や、なにかに怯え逃げ惑う街の人たちの場面が次々に切り取られて不穏な空気が漂う。そして、映像の最後では、ハットをかぶった人物のただならぬ後ろ姿と、人々を飲み込むように影を伸ばす大きな●が映し出されて締めくくられている。なにもかも●に抉る球体の力、人ならざる異様な雰囲気を醸しだす人物カササギと、人の手のひらと丸が描かれた旗、丸川町の秘密など、ちりばめられた不気味な謎。その謎はさらなる謎を呼び、物語の幕開けが待ち遠しくなる仕上がりとなっている。

さらに今回、ナン丸を取り巻く個性的な登場人物たちを演じる追加キャストもそれぞれの場面写真とあわせて明らかに。ナン丸が訪れる“閉ざされた町”で出会い、次第に心を通わせていく女性、東丸幸子役に藤野、幸子が恐れる兄、東丸高志役に上杉、ナン丸とともに球体の謎を追う大学のゼミの助教授、江見早百合役に木竜、事件直前に姿を忽然と消してしまうナン丸が通う大学の教授、丸神正美役に三上、そして、多くの謎を持ち、目深に帽子を被る長髪の男、丸神頼之役に山田が決定。そのほかにも、鳴海唯、濱田龍臣、西畑澪花、深水元基、伊武雅刀など、多くの観客を魅了してきた実力派豪華キャスト陣が集結。

初の映像解禁、そして、作品を彩る追加キャスト陣も続々と明らかとなり、少しずつ物語の一端が見えてきた「七夕の国」。日本中を襲う“●(まる)”の正体とは一体なんなのか?なんの役にも立たない小さな超能力を持ったナン丸はこの危機にどう挑むのか? そしてタイトル「七夕の国」が持つ意味とはー? 壮大なスケールで描かれる超常ミステリーの今後の展開にも注目だ。

文/サンクレイオ翼