金沢市の住宅街で、ごみ袋や住宅の外壁が燃える不審火が相次ぎ、警察が事件性も含め調べを進めています。

9日午後6時ごろ、金沢市寺地の木造2階建ての住宅で、玄関先に置いていたごみが燃える火事がありました。燃えたのは生活用品の不燃物と近くの外壁の一部で、この家の住人が、帰宅した直後に焦げているゴミ袋を見つけたということです。

住人の男性
「ここの一帯に不燃物で出す用に2つ置いてあった。中に入って(妻に)「あれ見た?」と言ったら「いま消したところや」と。火は出ていなかったが、たぶんくすぶっていた」

一方、10日午前9時30分ごろ、金沢市円光寺本町の住宅でも下草や雨樋の一部、木片が燃えているのが見つかりました。2つの現場の距離は直線でおよそ700メートルで、近くには高校などもあります。

まだ明るい時間帯の不審火に、住民からは不安の声も。

「まさか日中にこんなことになるとは、なんて物騒」
「燃えるような物を置かないとか、ご近所さんとコミュニケーションをとりながら」

警察と消防の調査の結果、現場にはいずれも火の気がないことから、警察は事件の可能性もあるとみて、関連性を調べるとともに、周辺のパトロールを強化しています。