空きびんの分別作業をぐっと楽にすることができる新製品を開発です。石川県内の2つの企業が、茶色・透明など色の選別を自動化する製品を、共同で開発しました。

リサイクル処理市場でのシェア獲得を狙います。

今回開発されたAI自動選別機。

MRO


回収された空きびんは、これまで人の手によって茶色・透明・そのほかの色に分けていましたが、自動で選別することができ、省力化を実現します。

白山市の高松機械工業とかほく市のPFUが共同で開発しました。

高松機械工業は、工作機械メーカーとして主に自動車関連部品の生産ラインの自動化を提供する技術を持ち、PFUは世界シェアナンバーワンのイメージスキャナーを開発するなど自社の光学・画像認識技術を売りにしていますが、この両者が結びつき、AI自動選別機の開発につながりました。

仕組みは、ベルトコンベア上を流れるビンをカメラで撮影。種類ごとに判別選別用のアームに伝えます。そして瞬時にアームの吸着パットがビンを拾い上げ色別に分けていきます。他社製品と比べ認識精度の高さに加え、すでにある機械にロボットなどの構造体を取り付けることができるため費用が抑えられるのが特徴です。

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高松機械工業・高松宗一郎社長「PFUの技術、我々がこれまでやってきたことの相乗効果が出せるような今回の製品になった。これからもいろいろな形で一緒にやっていけることがあればうれしい」
PFU・宮内康範執行役員常務「1つの企業でやれればいいが、できないことがたくさんある。それを協業していく。それが県内の企業であるということが石川県を盛り上げることに直結する」

2つの企業では今後他の廃棄物での選別工程への活用など、幅広い展開でリサイクル業界の課題に応えていくことを目指します。