地震で大きな被害を受け観光に大きな打撃を受けた七尾市の和倉温泉。

発生から4か月あまりが経った3日、ようやく1軒の旅館が宿泊客受け入れの時を迎えました。

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記者「あたたかい温泉も準備が整いました。こちらの旅館ではきょうから営業が再開されます。」

和倉温泉の旅館「花ごよみ」。

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「小さな旅館の大きなサービス」をモットーにしてきました。

こちらの旅館では温泉を旅館まで通す配管や湯を沸かすボイラーが被害を受け、これまでは復旧作業にあたる支援者向けに宿を提供してきました。


ボイラーは新しく買い替え、配管修理も無事終えたことで、ようやくきょう、あたたかい温泉と共に宿泊客を迎えることができました。

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愛知県から訪れた客「友達に会いにきた。震災から来られなかったけど励ましに、顔見にきました。再開できてよかったと思う。今後も頑張ってもらいたい。」

花ごよみ・北村金次社長「本当にこんなに嬉しいことがあるのか。せっかく和倉温泉なんだから全部の道路掘り起こしてでも直そうと思った。」

しかし未だに、施設には地震の爪痕が残っています。

和倉温泉観光協会に加盟する21軒の旅館のうち、地震以降、営業を再開したのはこちらの旅館が初めて。

きょうを迎えるまでに様々な葛藤があったといいます。

花ごよみ・北村金次社長「私どもの旅館だけではじめるのはきがね。始めないことには進めないから始めることによって和倉温泉の皆さんが段階踏んで復興していくのを肌に感じてほしい」