温泉旅館などの送迎に使われている車両を空き時間に乗り合いタクシーとして活用する取り組みが17日、石川県加賀市で始まりました。

実証運行で使われるのは、加賀市山代温泉の旅館「ゆのくに天祥」の送迎バスです。

ゆのくに天祥では、宿泊客を送り出した後の正午ごろから次の客が到着する午後3時ごろまで送迎車両が稼働していないため、その時間を利用して加賀市の乗り合いタクシー「のりあい号」として活用されます。

加賀市では北陸新幹線の延伸でこれまで以上に観光客が増えることが予想される中、タクシーのドライバー不足が大きな課題となっています。

加賀市政策企画部・平田圭範課長「やっぱり担い手の問題、ドライバー問題。この2024年の。そこの部分をどうやって解決していけるか、お手伝いができればいいのかなと思っている」

ゆのくに天祥・フロント支配人・村西英明さん「実際に使っていただいて、その上で利用者の声を聞いて、使いやすかったとか便利になったとか、そういったところをいただけるとありがたいと思っている」

加賀市では当面の間ゆのくに天祥の車両で運行し、将来的にほかの旅館やホテルに広げたいとしています。