石川県輪島市では、飲食店の店主らによる屋台村計画が進んでいます。将来的な町の創造的復興へ住民たちが動き出しました。
輪島市河井町の重蔵神社周辺は、かつて遊郭として栄えた場所で、地震の前は寿司店や居酒屋、スナックなどが建ち並び、旧の町名にちなみ観音町の飲み屋街として住民に親しまれきました。
記者リポート「観音町には25軒の飲食店があるということですが、そのほとんどが地震で被災し、営業できない状態が続いています。」
こうした状況を変えようと、飲食店の店主らが中心となり、屋台村の開設に動き出しています。22日、屋台村など仮設店舗での営業を考える事業者を対象に、支援に向けた説明会が開かれました。
説明会に参加した坂角さん「いい勉強になりました。店も全壊。やっぱご飯食べていかんといけんし。年やしあそこでもう終わりかなと思ったら地震きちゃって。でもまだ元気だし、もう一回やってみようかなと」
坂角さんは河井町で20年以上居酒屋を営んでいましたが、店は全壊し今は市内の弁当店でアルバイトをしながら生計を立てています。
仮設施設整備の支援にあたり、入居対象となるのは災害でインフラ設備が壊れ、復旧に長期間かかる事業者で、入居料金は原則で無料、利用期間にも制限はありません。
中小機構災害対策支援部 菊地健司参事「再建はこれからだと思います。私ども中小機構としましても、今回の仮設の助成だけでなく、いろいろな支援ツールでお手伝いしていきたい」
坂角さん「自治体で話がまとまれば、のりたいなと思ってます。」
地元愛を持ち続けながら、店の関係者たちは輪島での営業再開を心待ちにしています。