能登半島地震で工場に大きな被害が出た石川県七尾市の練り物メーカー「スギヨ」は、ロングセラーのカニカマ、ビタミンちくわに続き「揚げ物」のラインも復活し、食卓を楽しませてくれるラインナップがそろってきました。

すり身の美味しさと野菜のシャキシャキ感が人気の「加賀揚(かがあげ)」

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地震から半年が経った6月28日、ようやく揚げ物の製造ラインが復旧し、1日から本格的に出荷が始まりました。

スギヨは、元日の地震で天井や壁の一部がはがれたり上下水道の配管が壊れたりする被害があり、3つの工場すべてが一時営業停止になりました。

「加賀揚」は低温の油で芯まで火を通し高温の油で揚げ色をつけていて、煮物やお弁当用として人気があります。

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スギヨ北陸工場・古川竜太朗工場長「約半年間という長い期間でしたが無事、生産することができてとてもうれしい気持ちでいます。ほっとしています。うな蒲が揃うとスギヨの基幹商品がほぼ揃うんではないかと思う」

6月30日からは、平たいすり身のひら天やごぼう天の製造も再開されていて、能登発のなじみ深い味が徐々に食卓に戻ってきています。