2024年春に迫った北陸新幹線の敦賀延伸に向けて、沿線の各地で期待が高まっています。5月27日には、福井県の芦原温泉駅で石川県の馳知事や福井県の杉本知事に加え、斉藤国土交通大臣や関係者およそ400人が出席し、レール締結式が行われました。2012年6月の着工以来、11年の歳月を経て金沢と敦賀の125キロのレールが1本につながりました。また、小松駅では高架下に観光交流施設、Komatsu九が設けられ、6月1日にフードエリアが先駆けてオープンします。

石川県加賀市では誘致プロジェクト“加賀市新幹線対策室”と題する動画で魅力をPR。新作となる第5弾が26日に公開され、意外?な新キャラクターに注目が集まっています。

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公開された第5弾の動画は、前回まで出演していた俳優・横田英司さん扮する加賀停太郎が、行方不明となったことから物語が始まります。

「停太郎さんがいなきゃ、僕たち何もできません。もうおしまいだ」

対策室の危機に立ち上がったのは…

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加賀トメッターロことパンツェッタ・ジローラモさん。

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加賀市のPRアンバサダーを務めているのが縁で、今回の出演に至ったということです。

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パンツェッタ ジローラモさん「おもしろかった。加賀のために何かしたいといつも思っていた。明るいアピール」

宮元陸加賀市長「長いコロナ禍があって、観光産業が中心の地域としては非常に苦しい思いをしてきた。それを反転攻勢に打って出る大きなきっかけにしたい」

プロジェクトが始まったのは2017年。

動画は加賀停太郎と市民が北陸新幹線“かがやき”停車のために奮闘する様子をストーリー仕立てにしたもので、加賀市が制作しました。
自虐的で刺激的な表現が随所に盛り込まれ思わずクスッとなるドラマです。

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加賀市観光交流課・宮永正人課長「第一作目のときは、市民の方を募集してオーディションもして、市の職員も一緒になってたくさん出演している。私も公務員なので、くだけすぎるのはちょっとこわいけど、制作者サイドとしてはおもしろさを追求して、かなりくだけようというところがあるので、そこのかねあいが心配。ドキドキしながらいつもロケにたちあっていた。」

街の人に聞いてみました
Q.動画やってたことは?
「テレビでこの間(知った)」「昔からよくやってるから。期待している。売り上げは多少上がると思うので」

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加賀市新幹線対策室の動画はこれまでに16作、シーズン4までの総再生回数が90万回を越え認知度アップの一方で…

街の人は…「聞いたことない。だいたいこういう機械(スマホ)持ってない」「全く知らない。京都駅とかにあったら良いと思う」

スマホやSNSを利用しない人や、県外からの観光客へのアプローチなど課題は残ります。

宮元陸加賀市長「開業に向けてすべてをそろえるということよりも、開業がひとつのスタートになる。それから少しずつさまざまな試みを展開して持続可能なものにしていきたい」

加賀市観光交流課では北陸新幹線開業後も新たな動画で魅力を発信していく予定です。

加賀市観光交流課・宮永正人課長「これまでの出演者総動員で盛り上げる内容になるかもしれないし、いずれにしても、おもしろい・楽しめる作品が出来上がるんじゃないかと」