2年半にわたって活発な地震活動が続いている珠洲市で4日、専門家らが市民に研究成果を発表するシンポジウムを開きました。

珠洲市飯田町のラポルトすずで開かれたシンポジウムには、市民などおよそ120人が参加しました。
一連の地震活動は、地下深くにある水のような流体が原因とみられていて、金沢大学の平松良浩教授は、流体がゆっくりと広がることで地震活動が長期化していることを紹介しました。
また県立飯田高校の生徒が、去年6月の震度6弱の地震後に行った防災意識の調査で、半数近くの人が備えを行っていなかったことが分かり、生徒は、家具の固定や非常時の食料を確保するよう訴えました。
専門家は、海底の活断層で地震が発生した場合には津波の危険もあるとして、引き続き警戒するよう呼びかけています。