北海道苫小牧市から福井県敦賀市に向かっていた新日本海フェリーで、4日未明から乗客の49歳男性の行方が分からなくなっています。海上保安庁は男性が海に転落した可能性があるとみて捜索を続けています。

第八管区海上保安本部によりますと、北海道の苫小牧東港から福井県の敦賀港に向かっていた新日本海フェリーの「らいらっく」で、4日未明から長野県に住む49歳男性の行方が分からなくなっています。

「らいらっく」の航路

男性は2日午後7時に北海道の苫小牧東港から乗船し、4日午前0時すぎに石川県羽咋市の沖合を航行中にフェリーに乗っている様子が防犯カメラで確認されました。

しかし、フェリーが4日午前5時半ごろに敦賀港に到着したとき、男性の客室には鍵がかかっていて、室内にバッグなどの荷物が残されていたため、運航会社は男性が下船していない可能性があるとして、敦賀海上保安部に連絡しました。客室から貴重品や遺書などは見つかっていません。

運航会社は下船した人数を確認しておらず、男性がすでに下船している可能性もあるということです。

海上保安庁は巡視船や航空機などを使って、5日も石川県羽咋市沖から敦賀港にかけての海域で捜索を続けることにしています。