先月までの国会で最大の焦点となった「政治とカネ」の問題について、宮崎県関係の国会議員はどう考えているのか、シリーズでお伝えしています。
今回は、自民党の江藤拓衆議院議員です。
「政治とカネ」の問題に加えて、普段の議員活動で何に力を入れているのかも合わせて聞きました。
(※聞き手:MRT宮崎放送 川野武文アナウンサー)

(左)江藤拓衆院議員 (右)川野武文アナウンサー

政治資金規正法の改正について

(川野武文アナウンサー:以下、川野AN)
「政治資金規正法改正案が通りました。これに関して、やはり県民からも非常に厳しいというか残念な声が届いてると思うんですが、それに関してはいかがですか?」

(自民党 江藤拓衆院議員)
「率直に言って、今回の改正案が十分な回答にはなっていないということは事実だと思います。改革の一歩を踏み出したというぐらいの評価が適切ではないかと思います。政治家自身が、(政治資金の)入りの部分はより透明化をさせる。出の部分も、ちゃんと有権者の方々、国民の皆様方に説明のできる使い方をする。そういうことがこれから大事になってくるんだろうと思います。思い切った改革をしないと、解党的改革とか言いながら、ぬるい」

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一方で、急激に踏み込んだ改革をするには、現実的に難しい事情があるといいます。

(自民党 江藤拓衆院議員)
「『江藤さん、そんな意見を持ってるんだったら、もっと強く踏み込んだ改革案をまとめる努力をもっとすべきだったんじゃないか』と言われれば、その通りです。しかし、秘書を私の3倍も抱えているような事務所もあり、東京に行くとですね。突然、その人たちを全員解雇して、その人たちもみんな家族があり、生活がありということもあると、急激に舵を切るのは難しかったのかもしれない、急激に切るのは。だから、私が第一歩と言った。一歩の次には、第二歩目があるんだから、三歩目はあってしかるべきだし、やっぱり(政治に関わる)コストを下げることが大事」

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自民党県連の会長として

(川野AN)
「江藤さんの場合は、(自民党)県連の会長もなさっているので、まさに、自民党の宮崎を全体引っ張っていく立場でいらっしゃいますけど、その辺りの思いはどうですか?」

(自民党 江藤拓衆院議員)
「今、これだけ厳しい状況だからこそ、自分がやっぱり火中の栗を拾うとまでは言いませんが、やはり県議の先生方にお願いするよりも、私は、しでかしていませんけど、しでかした国会議員が先頭に立ってお詫びをするところはお詫びをし、理解を求める努力をすることが必要だろうと、そうでないといかんだろう、ということで、今回、県連会長に立候補しました」

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普段の議員活動で力を入れて取り組んでいることは?

また、普段の議員活動で力を入れて取り組んでいることについては。

(自民党 江藤拓衆院議員)
「今国会で、約1年半かけて『食料・農業・農村基本法』の改正案を作り、私が調査会長ですから、国会提出して、改正させることもできました、これは良かったと思います。そして、私は農林がメインではありますけど、小選挙区で選ばれている議員は、それだけやったらいいってわけではないんですよ。国土を強くしていくこと、そして安全保障の確立。国をいかに守っていくかということにも、より一層これからの政治活動としては力を入れていこうと思っています」

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※MRTテレビ「Check!」7月4日(木)放送分から