去年、宮崎県都城市の中学校で、およそ1200万円の使途不明金が発覚した事件の裁判です。
電子計算機使用詐欺などの罪に問われている元PTA職員の女に、検察は懲役6年を求刑しました。

起訴されているのは、都城市の小松原中学校の元PTA雇用職員、吉川歩准理被告、(29歳)です。

起訴状などによりますと、吉川被告は、小松原中学校のPTA雇用職員だったおととし11月、パソコンを操作して保護者117人の口座から徴収する必要のない費用あわせて76万円余りを吉川被告が管理していた学校の別の口座に入金。
また、学校分収林基金の口座から不正に出金するなどし、あわせておよそ1200万円をだまし取ったなどとして電子計算機使用詐欺などの罪に問われています。

宮崎地裁で開かれた4日の公判で、検察側は「立場を悪用して学校の信頼を裏切った卑劣な犯行」などとして吉川被告に懲役6年を求刑。

一方、弁護側は「社会的制裁を受けていて、反省もしている」などとして寛大な判決を求めました。

判決は、来月6日に言い渡されます。