東京都は11月30日、都内で新たに新型コロナウイルスに感染した人が311人判明し、重症者は前日から3人増えて70人になったと発表しました。東京都の小池知事はこの日に開会した東京都議会で「都民の命を守り抜く」と何度も強調するなど、感染が広がっている現状について強い危機感を示しました。

 小池知事は都議会の所信表明で「都内で感染が急速に拡大している。特に重症化リスクの高い高齢者の新規陽性者数が増加し、重症者数も高い水準で推移するなど、予断を許さない状況。都民の命を守り、感染症対策の最前線で働く医療従事者の負担を抑えるため、これ以上の感染拡大は何としても阻止しなくてはならない」と述べ、強い危機感を示しました。

 東京都は今後の感染対策として2308億円の補正予算案を組んでいて、このうち半分以上の1308億円を医療提供体制の強化に充てました。具体的には、インフルエンザと新型コロナの同時流行も想定し、年末年始に診療や検査に当たる医療機関への協力金としておよそ30億円を計上します。また、医療従事者への慰労金およそ119億円も盛り込まれます。さらに経済対策として、年末で資金調達の需要が高まる中小事業者への融資枠を引き上げるため、344億円が盛り込まれました。

 東京都は感染拡大を防ぐため、28日から酒類を提供する都内の飲食店やカラオケ店に対し、営業時間を午後10時までに短縮するよう要請しています。