新型コロナウイルスのワクチン接種については、電話がつながらなかったりシステム障害で予約ができなかったりと、さまざまなトラブルが相次いでいます。そうした中、東京・墨田区では区内の大学と連携した取り組みを始めました。

 自治体で新型コロナのワクチン接種が進む中、墨田区では区内にある千葉大学のキャンパスでワクチン接種を進めています。接種会場の「千葉大学墨田サテライトキャンパス」は2021年4月、墨田区に開設されたばかりです。接種会場を探していた墨田区が千葉大学にキャンパスの使用を打診したところ、千葉大学も協力を了承し、校舎の1階を会場として提供することとなりました。広い大学のキャンパスでの接種ということに安心感を覚える区民もいるようです。

 5月10日から始まった接種は初日からスムーズに行われているといいます。その背景には接種を円滑に行うためのさまざまな工夫がありました。まず、注射を打つ人とは別の看護師が会場の隣でワクチンを準備するため、打ち手は注射に集中することできます。そのため、1回の接種がよりスムーズに行えます。さらに、会場では注射を受ける区民が迷わないよう、案内を色分けする工夫もされています。墨田区と千葉大学が連携して作成した案内板には予診票を入れるファイルと同じ色や番号が書かれているため、次に自分がどこに進めばいいか一目で分かるようになっていて、迷わずに済むよう工夫されています。会場を訪れた人からは「あまりにもスムーズで、びっくりしてしまうぐらい分かりやすかった」という声も聞かれました。

 現在、墨田区では高齢者の接種が行われていますが、区は今後も集団接種の場としてキャンパスを活用していくということです。