東京・杉並区は5月17日から高齢者に対する新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。杉並区は、高齢者が多くの人が訪れる「集団接種会場」を活用して防犯活動も行っています。

 高齢者を対象とした接種が始まった杉並区で、区の職員が接種を受けた高齢者に配っているのは、防犯グッズ「サギ(詐欺)ストッパー」です。両面テープで簡単に電話の受話器に貼り付けられるステッカーで、会場を訪れた人が自由に持ち帰ることができますステッカーが貼られた電話の受話器を持ち上げると「お金の話、カードの話は詐欺!」というメッセージが流れます。

 杉並区内で2020年に確認された詐欺被害の件数は148件で、東京23区内で3番目に多いことから、区は警戒を強めています。今後、新型コロナウイルスに便乗した詐欺の被害も想定されることから、初日のこの日は杉並区の田中良区長や区内にある警察署の署長らも注意喚起を行いました。

 区は公園や小学校の体育館など区内5カ所に集団接種の会場を設けていて、7月中には希望する高齢者への接種を終える見通しです。田中区長は「接種券があるから、あなたはすぐに打てるとか、そういった詐欺が出かねない。気を付けないといけない」と警戒を呼び掛けました。

 区は、高齢者に対する集団接種を終えるまで、防犯グッズの配布を行う方針です。