「脱プラスチック」の波がおもちゃにも広がっています。

 ハンバーガーチェーン最大手のマクドナルドはこの秋、2025年までにハッピーセットのおまけのおもちゃを再生可能な素材やリサイクル素材といった「サステナブル素材」に移行すると発表しました。この取り組みでプラスチックの使用量を90%削減できるということです。

 国内のマクドナルドでは既に2018年から脱プラの取り組みを始めています。ハッピーセットのおもちゃを回収ボックスで集め、トレーの材料としてリサイクルしたり、おまけとして絵本や図鑑が選べるようにしています。本をおまけとする取り組みはプラスチックの使用を減らす「リデュース」に当たります。

 また、東京・葛飾区に本社があるおもちゃメーカー・タカラトミーは自然環境に配慮したおもちゃを「エコトイ」としてアピールしています。

 まずは材料の工夫です。看板商品の「プラレール」では、再生材料を50%以上使った緑色の「エコレール」を販売しています。資源を有効活用した製品を環境省が認定する「リ・スタイル商品」におもちゃ業界で初めて選ばれました。また、エネルギーの工夫として電池を使わずボタンを連打するとコースを走り回る「トミカ」が誕生しました。他にも、LEDを使用して消費電力を抑え、ひと回り小さな電池で動かすことができるおもちゃもあります。そして、カプセルトイのカプセルをおもちゃの一部に組み込み、ごみとして捨てるものを減らす工夫も始めています。カプセルトイでは他にも、今まで統一されていたカプセルの大きさを中の商品のサイズに合わせ、10グラム小さなサイズと併用しています。

 脱プラが進む背景には、6月に成立した「プラスチック資源循環促進法」など法改正で罰則もできたという側面や、ESG投資などによって企業の環境問題への取り組みがこれまで以上に注目され、社会的責任が強まっている側面もあります。そしてもう1つ“企業の懐事情”という側面があります。それは「ごみ輸出の禁止による処分コストの上昇」です。国内で処分をしなければならないことからコストの増加が見込まれ、そのためにプラごみ削減の動きが加速しているということです。また、プラごみ削減のために大切なこととして、日本の「過剰包装文化」見直しのための「ごみの有料化」が効果的だとされます。