人命救助をした東京・江戸川区の小学4年生の女の子に感謝状が贈られました。突然倒れた男性の命を救う“鍵”となったのは「夏休みの自由研究」でした。

 東京消防庁から7月2日、感謝状を贈られたのは、江戸川区に住む小学4年生・林陽月さんの一家4人です。家族が力を合わせて人命救助を行ったのは6月のことでした。

 林さんの自宅でリフォーム工事をしていた男性が突然倒れ、心肺停止の状態に陥りました。すると、父の正隆さんが心臓マッサージを、母の美弘さんが近くのマンションに設置されていたAED=自動体外式除細動器を取りに走り、陽月さんは救急車を自宅まで誘導しました。林さん一家の迅速な救命活動の結果、男性は一命を取り留めることができました。

 今回、AEDをすぐに持ってくることができたのは、陽月さんが行った夏休みの自由研究のおかげでした。3年前、陽月さんは夏休みの自由研究で自宅周辺のAED設置場所を調べ、ノートにまとめていました。そして今回、この1冊のノートが男性の尊い命を救ったのです。陽月さんは「AEDで人を助けるためにはまず、自分がAEDの置いてある場所を知っておかないといけない」と振り返りました。

 陽月さんは7月4日、通っている小学校でも表彰されました。陽月さんは「友達に『ひーちゃん、表彰されるんだね』とか『すごいよ、ひーちゃん』とか言われた」と話し、“人命救助のヒロイン”はクラスの仲間たちにも祝福されたということです。また「おじさんが助かった時は、とてもよかったと思いました」と語りました。

 3年前の自由研究で命を救った陽月さんは、今年の夏休みも人の役に立つ自由研究がしたいと計画中です。

<人命救助で表彰 AEDがつなぐ命>

 表彰された林陽月さんが自由研究のテーマにAEDを選んだのは、4年前に父親の正隆さんがマラソン中に倒れ、AEDのおかげで助かったという出来事がきっかけだったということです。陽月さんの将来の夢は「介護士」だということで、人の役に立ちたいという思いは持ち続けてほしいですね。