品川区の商店街で、青森から運ばれたねぶたを使った祭りが開催されました。新型コロナの影響で開催は4年ぶり、運営する人たちの思いがこもったねぶたが商店街を明るく照らしました。

 色鮮やかに輝くねぶたが練り歩きの舞台は青森ではなく、品川区の中延商店街になります。120店舗ほどの店が軒を連ねるこちらの商店街では、30年以上前から中延ねぶた祭りを開催しています。地域おこしの一環として始まったもので、ねぶたの本場青森県黒石市の協力を得てねぶたを運び込み観客を楽しませてきました。

 例年、3万人あまりが訪れる人気の祭りに成長しましたが、商店街の店主らが高齢化し祭りの担い手が足りないという課題を抱えていました。高齢化の商店街に救世主として現れたのが近くにある立正大学の学生になります。商店街での交通量調査をきっかけに交流が始まった学生たちが数年前から参加し、ボランティアとして様々な運営作業を手伝ってくれています。

 祭り当日の朝8時に青森から到着したトラックから出てきたのは、豪華絢爛なねぶたで、幅と奥行が6メートル土台に乗せると高さは4メートルになります。

 5台のねぶたが2時間かけて町を練り歩きます。すれ違うのもやっとというほどのにぎわいを見せる中、祭りをさらに盛り上げるのが跳人と呼ばれる踊り手とおはやしの演奏になります。給水係の大学生はウォーターサーバーを背負い、跳人たちに水を配って祭りを支えます。多くの人たちが1つになって作りあげたねぶたが、地域や観客の心に明かりをともしていきます。

 地域に元気を届けたねぶた祭りは未来につなぎたいという商店街の人たちの思いも、祭りを支えた大学生たちに届きました。