東京・府中市にある大国魂神社の「くり祭」で3年ぶりに露店が復活し、参拝客は秋の風物詩を楽しみました。徐々にコロナ前の景色が戻ってきています。

 大国魂神社の「くり祭」は江戸時代の中期・1738年9月28日に始まった長い歴史がある祭りです。今年も9月28日に開かれたこの祭りに3年ぶりに露店が復活し、境内に元気な掛け声が帰ってきました。

 曽祖父の代から60年以上にわたって、多摩地域で採れた栗を祭りで販売している「八百三」は、久しぶりの祭りで名物の栗の販売が好調です。今年は700キロの栗を仕入れましたが昼過ぎには残りわずかとなり、店頭に並ぶだけとなりました。参拝客の中には「くり祭に栗を買いに来ました。やっぱりこの時期が来たなと秋を感じます」と話す人もいました。八百三の小室智彦社長は「露店が3年ぶりということで『待ってました』とか『やっと来てくれた』というお客さんが多く、たくさん買ってくれるのでよかった」と話していました。

 祭りを行う大国魂神社はコロナ前に戻りつつある秋の風物詩を楽しんでほしいとして「感染症は続いていて対策等は講じながらのお祭りになるが、皆さんだんだんと晴れやかな顔を迎えている印象。まだ大国魂神社に来たことがない人も秋のお祭りということで楽しんでほしい」(石川勝弥さん)と話していました。

 夜の参道ではおよそ260ものあんどんに明かりがともされ、くり祭は28日午後9時まで行われました。