東京都内で10月4日、新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は4310人でした。一時の感染爆発に比べるとかなり落ち着いてきました。こうした中、岸田総理大臣が3日の国会・所信表明演説で触れたのが“インフルエンザとの同時流行への備え”です。その備えについて、今年は変更点があります。

 変更となっているのは「ワクチン接種のルール」です。2021年までは、コロナワクチンとインフルエンザワクチンを接種する際は、十分な知見が得られていなかったため、2週間の間隔を空ける必要がありました。その後、同時に接種しても、単独で接種した場合と比べても有効性や安全性が劣らないという報告があることから、2022年は同時接種が可能となりました。

 ただ、同時接種で懸念されるのが、打ち間違いなどのヒューマンエラーです。有明みんなクリニック理事長の小暮裕之理事長によると、ワクチン接種では「バイアル」と呼ばれる小瓶から吸い上げる形式が主流です。しかしワクチン自体はいずれも無色透明で、吸い上げるとどちらのワクチンなのか見分けがつかなかったり、生理食塩水で希釈する手間もミスを生む原因となりかねません。一方で、1回分ずつ小分けになっている「シリンジ」タイプならば間違いが起こりにくいものの、割高なため、なかなか普及していないということです。

 10月からインフルエンザのワクチン接種も始まっています。ルールの変更なども含め、さまざまな情報をしっかり確認して判断することが重要です。