台東区の宝石店に男2人が押し入る強盗事件が発生しました。警視庁は逃げた男の行方を追っています。都内では3月に入ってからすでに6件目の強盗事件です。

　3月24日午後2時半ごろ、台東区上野にある宝石店の女性店員から「突然2人組が入ってきた。ガラスケースを壊された」と110番通報がありました。現場はJR御徒町駅からもすぐそばという線路脇にある店舗で、高架下にはたくさんの飲食店も立ち並ぶエリアです。

　警視庁によりますと宝石店に男2人が押し入り、女性店員に刃物を突き付けて脅し、バールのようなものでガラスケースを破壊して複数の腕時計などを奪って逃げました。女性にけがはありませんでした。逃げた男2人はいずれも20代から30代ぐらいで目出し帽をかぶっていて、1人は白と黒の迷彩柄のパーカにグレーのズボンをはき、もう1人はグレーのフード付きのスウェットを着ていたということです。

　警視庁は強盗事件として詳しく状況を調べるとともに、逃げた男らの行方を追っています。

＜都内で相次ぐ強盗事件　連日のように発生も＞

　2日連続で東京都内で強盗が発生しました。今年に入ってから都内では強盗事件が相次いで起きています。

　今年に入り都内で発生した主な強盗事件をまとめました。1月には北区と狛江市で強盗があり、狛江市の事件では90歳の女性が手足を縛られるなどして殺害されています。2月には板橋区熊野町で、そして3月には今回の事件も含めて6件の強盗が起きています。特に3月19日に文京区湯島で発生した事件以降、21日には豊島区東池袋、23日には品川区中延、24日に台東区上野と、1週間だけで4件も連続で発生している状況です。

　これだけ連続して事件が起きると不安に感じる都民も多くいることでしょう。まだ、逃げた犯人が捕まっていない事件もあるため、早期解決が望まれます。