品川区内の小学校で、校庭に埋まっていた金属で子どもがけがをする事故があり、区が調べたところ、区内の小中学校の校庭から7700個以上のくぎやガラス片が見つかったことがわかりました。去年、杉並区で大量の釘が見つかった際、品川区も調査していましたが、目視のみで済ませ、見落としていたということです。

校庭で整列するときの目印として、地面に埋められたくぎなどをめぐっては、去年4月、杉並区の小学校で児童が十数針を縫うけがを負う事故が起き、区内の小中学校などを調査した結果、合わせて1万5000本のくぎなどが見つかっていました。

この事態を受け、品川区でも全ての区立小中学校で緊急点検を行いましたが、事故は他の区で起きていたため、点検は目視のみで済ませ、「金属探知機」は使わなかったということです。しかし…

記者:「品川区によりますと、今年1月、区立小学校の児童1名が金属製のペグでひざを負傷したということです」

品川区によりますと、校庭でサッカーをしていた子どもがスライディングをした際、体育などで目印として地面に埋められていた「ペグ」と呼ばれる杭で、膝を10センチほど切るけがをしたということです。

この事故を受け、区が土の校庭などがある23校で金属探知機を使って調査した結果、くぎなどの金属が5000本以上、ガラス片などが約2700個見つかりました。

品川区 広報担当:「事故発生を重く受け止めております。けがをされた児童とその保護者には心からおわび申し上げます」

品川区民:「学校から連絡来ました。検査をして何本か回収しましたっていう、まぁちょっと怖いなと思いましたけど」「目視って言うのが初耳だったので ちょっとおざなりだというか、けががあってからでは困るので、後手後手になっているなって思いました」

区は今後、区立小中学校の校庭でくぎやペグを使うことを原則禁止し、使う場合も使い終わった後の撤去を徹底していく方針です。