注目された知事の発言は…?都議会の定例会が5月29日開会し、小池知事は所信表明で8年間の成果を強調しました。一方、知事選への出馬は表明しませんでした。

小池知事:「都知事に就任し、初めてとなる所信表明の場で、私は、こう申し述べました。『今の都民のために、そして未だ見ぬ100年後の都民のために働かなくてはいけない』この決意は一瞬たりとも揺らいだことはありません」

5月29日に開会した都議会の所信表明で、小池知事は「都民のために働く決意は揺らいだことがない」とこれまでの8年を振り返り、成果を強調。

事業の見直しなどにより、8年間で約8100億円の新たな財源を生み出したことや、新型コロナウイルスによる都内100万人あたりの死者数が経済協力機構=OECD加盟国でもきわめて低い水準に抑えられたことなどを挙げました。

また今後の政策として「防災対策の強化」を打ち出し、台風の激甚化などによる高潮への対策を強化するため専門家会議を立ち上げて、今年度中に河川ごとの最適な整備手法を定める方針を示しました。

一方で、注目された知事選への出馬は表明しませんでした。議会後、報道陣から出馬表明について問われた小池知事は…

小池知事:「これまでも人が輝くこと、これが東京のエネルギーだと申し上げ、それに対していろんな仕込み、準備することなど所信で述べさせてもらった。まずは定例会しっかりと取り組んでいくというのが現職の務めと承知している」

5月29日から都議会定例会が始まり、各会派の都知事選に向けた動きが激しくなっています。自民党は「小池知事への支援にむけ模索中」、都民ファーストの会は「小池知事に出馬を要請」、公明党も「小池知事に出馬を要請」、立憲民主党は「蓮舫さんを支援する方針」、共産党も「蓮舫さんを支援する方針」となっています。

5月29日、都議会の各会派に都知事選にむけた動きについて取材しました。ここからは都庁キャップの椿原さんに伝えてもらいます。

小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会、そして蓮舫さんの支援を表明する立憲民主党に対して、知事選に向けた動向を取材してきました。

都民ファーストの会 滝口学幹事長:「われわれは知事が3選後、3期目も一緒に改革を進めていくという姿勢は全く変わっていないので、我々の思いも変わってないですし、きょうは非常に知事の最初の所信のときの言葉も引用されながらの所信だったので、非常に思いのこもった所信だったという印象だった。全力で我々も支えていきたいと思っている」

立憲民主党 西沢圭太幹事長:「全力で蓮舫知事誕生のためにまず頑張りたいと思う。実際は8年経って小池知事は変節しまして、小池さんじゃだめなんだ、新しいリーダーが必要だというようなことで、知名度でも小池さんに負けないくらい抜群の知名度を誇る蓮舫さんが訴える波及力が伝われば、変わってくるんじゃないかなと」

そして、都議会自民党は「知事の擁立を明言しないのは党の中でまだ詰めているのが理由だ」と話し、選挙への関わり方を慎重に模索する考えを示しています。

これまでの取材を踏まえますと、小池知事が応援に入った直近の選挙での負けが続いていることや、衆議院補欠選挙で自民党が乙武さんの支援の見送りになった経緯が党内で尾を引いているとみられます。

さて今回の都知事選に関して、都政の有識者にインタビューをしてきました。元副都知事の青山やすし名誉教授は、小池知事にとっても自民党との関わり方が重要になってくると分析しています。

青山名誉教授:「実際に出馬する場合に小池知事にとっては、自民党との関係をどのように説明するのか、これがとても大事なところなので、そういった要素を含めてお考えになっているということはあると思いますね」

青山名誉教授:「自公対立憲共産という対立図式をそのまま都政に持ち込むということはちょっと無理がある。やはり8年間の小池都政の評価と、それを蓮舫さんが言うような、リセットしなければならないかどうかが主軸になるべきであって、そこは小池さんがこれまでの8年をやっていた実績を語るよい選挙だと捉えればよい」