東京都が進める“船を公共交通機関として活用する”取り組みについて、2つ目となる中央区晴海と港区日の出をつなぐルートが5月22日から運航開始となります。就航を前に21日、視察に訪れた小池知事は「選択肢が増えるのはいいことだ」と話しました。

この取り組みは東京都が船による移動を身近な交通手段として定着させようと、2023年10月に始めたものです。中央区日本橋と江東区豊洲をつなぐルートに次いで2航路目で、新航路では晴海と日の出をつなぎます。

発着スポットとなる晴海は最寄りの都営大江戸線・勝どき駅まで徒歩15分以上あり、2024年2月に都心と結ぶバスを開通させるなど、利便性向上に向けて取り組みが進められてきました。

これまで、晴海から日の出に行くには30分ほどかかっていましたが、今回の新ルートの就航により5分に短縮されます。視察に訪れた小池知事は「選択肢が増えるのはいいことだ」と話しました。

小池知事:「交通手段でもいいし、東京湾クルーズみたいな“楽しむ”ということもあるし、選択肢が増えるのはいいこと。ぜひご利用ください。ワンコインです」

この航路の運賃は片道500円で、晴海と日の出の船着場から毎週火・水・木曜日の午前8時台と9時台に運航されるということです。

<新たな“舟運”運航開始へ 課題は?>

東京都では船をより身近に公共交通機関として活用するため取り組みを進めていますが、一般的になるにはまだ課題がありそうです。

まず、運賃です。今回、船は運賃が片道500円に設定されています。ただ、200円ほどで乗れるバスや電車の初乗り運賃と比較するとどうしても割高な印象があります。

続いて、定員の面です。今回の船では定員が44人となっています。これに対して都バスの平均定員は76人のため、ラッシュの時間帯に活用するとなると乗れる人数がかなり限られます。

そして3つ目が天候です。船を使うということは陸路に比べて圧倒的に天候に影響を受けやすいことから、強風などの影響で船が欠航になることもあるということで、日々の通勤に活用するには不安定感がありそうです。

通勤の時間帯のラッシュ解消などが期待される一方で、一般的な手段となるにはもう少し時間が必要となりそうです。