原宿エリアの新たなランドマークとなる複合施設「ハラカド」が4月17日に開業しました。新たな文化創造を目指す施設は初日から多くの人が詰めかけ、大にぎわいとなりました。

記者:「午前10時すぎです。開業より1時間ほど前なんですが、多くの人が列をなしていて、いまかいまかとその開業を待ちわびています」

独自のポップカルチャーを生み出してきた原宿の街の「角」に誕生した「ハラカド」。

記者:「いま予定時刻より5分ほど早く開業となりました 続々と施設の中へと入っていきます」

開業日は開店前から約1000人が詰め掛けたことから、時間を早めてのオープンとなりました。

施設のコンセプトは「新たな原宿カルチャーの創造と体験の場」です。クリエイターの育成や交流の場を目的としたワークショップの開催や、スタジオでの撮影ができるフロアでは、早速、訪れた人たちが創作意欲をかき立てられていました。

訪れた客:「こういう場所はなかなか都内に無いと思う。クリエティブな仕事をされる方と交流できたりする場として、これから新しい原宿の活性化につながるんじゃないかと思います」「買うだけじゃなくて体験できるスペースがあると、来る意味があると思います。素敵だなと思います」

さらに、地下一階には、高円寺で90年、愛されてきた老舗銭湯の2店舗目がオープン。開業日の記念すべき一番風呂を満喫した人たちは、風呂上りの至福の一杯を味わっていました。

一番風呂に入った人:「まず小杉湯ファンなんですけど、ハラカドにできたのも嬉しいですし、一番風呂がいただけたのがめちゃくちゃ嬉しいです。渋谷で働いている人、ぜひ来てほしいですね、仕事終わり」「新しい体験が出来て伝統も感じられたので、その融合がめちゃくちゃよかった」

正午となり、大盛況となったのは飲食フロアです。日本初上陸の韓国フライドチキンをお目当てに来たお客さんもご満悦のようでした。

店員:「映画「ローマの休日」でアン王女が食べて世界的に有名となったジェラート、ご用意しておりま〜す」

中でも行列ができる人気となったジェラートは、オードリーヘプバーンがあの映画のワンシーンで頬張ったイタリア・ローマで100年以上愛されている逸品です。

購入客:「ローマの休日でアン王女が頼んだミルクにしました。おいしいです」

施設を訪れた多くの人は写真を撮ってSNSに投稿するなど、早速、この場所から体験を「発信」していました。

40年以上原宿を見てきた客:「原宿の街はもう40年以上時代の変遷を見て来たので、どんどんどんどん原宿カルチャーを世界に発信していければいいかと思います。この場所から」

新たな複合施設から、時代を象徴する新たなカルチャーが生みだされていきそうです。

そして今回のハラカド誕生に合わせ、交差点を挟んで向かい側にある2012年に開業した「東急プラザ表参道原宿」が表参道の角を意味する「オモカド」へと名称を変更しました。2つの施設を手掛ける東急不動産は、ハラカド・オモカドの2つの施設で連携することで、年間約8900万人が訪れる神宮前交差点のさらなる魅力向上を目指しています。

また渋谷・原宿エリアではほかにも再開発が進行中です。ハラカド以外にも現在、渋谷駅を中心とした半径2.5キロの再開発が進んでいて、去年、竣工した渋谷駅に隣接しているサクラステージでは今年7月に開業テナントがおおむね揃うことをうけ、「まちびらきイベント」を開催する予定です。さらに来年2月には代々木公園が進化し、公園内でスケートボードが楽しめるエリアなど様々な賑わい広場が誕生します。

再開発を手がける東急不動産の星野社長は「広域渋谷圏から新しいビジネスやカルチャー、ライフスタイルを継続的に生み出し、日本そして世界へ発信するとともに大きく広げていきたい」と話しています。