「小池都政をリセットしたい」立憲民主党の蓮舫参院議員が、7月の都知事選に無所属で立候補することを表明しました。5月27日の会見では8年続く小池都政の改革を訴え、対決姿勢を鮮明にしました。

蓮舫議員:「私、蓮舫はこの夏予定されている東京都知事選挙に立候補いたします」

立憲民主党本部で都知事選への出馬を表明した蓮舫参院議員。はじめに訴えたのは、裏金問題で揺れる自民党と小池知事の「協力関係」についてでした。

蓮舫議員:「裏金議員、政治と金の自民党。この自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットしてほしい。その先頭に立つのが私の使命だと感じている」

8年前の2016年9月…都庁で東京オリンピックの予算圧縮に向け連携するため、小池知事と会談していた蓮舫議員。

(蓮舫議員)「いろいろ大変ですね」(小池知事)「でもやりがいがありますよ。あなたもやりがいがいっぱい」(蓮舫議員)「はい。本当に小池知事のさまざまに向き合っているもの。その姿を見ると力をもらいます」

蓮舫議員:「挑戦する力を久しぶりに東京都知事に見させてもらいました。率直に評価しています」

当時の小池知事を評価していた蓮舫議員でしたが、5月27日の会見では小池都政の批判に終始しました。

蓮舫議員:「7つのゼロ公約、どこにいったんでしょうか。8年前の自分の公約よりも自民党と二人三脚。彼女の志からくる対応かもしれませんが、私はこの矛盾についていけません」

蓮舫議員は、小池知事が8年前から掲げる7つの公約の達成率が低いと指摘した上で、自民党と協力を続ける小池都政の改革を強く訴えました。

蓮舫議員:「改革するのが私の政治の原点です。行政改革、私はこのことに最も力を入れてきました。その改革の果実を政策の財源にあて、弱い方たち格差で日が当たらない方たちに振り向けたいというのが私の変わらざる原点です。東京都でも同じ姿勢で臨んでいきたい」

蓮舫議員自身の公約については後日、改めて公表すると説明しました。

また立憲民主党と共産党などの代表が集まって行われた都知事選の候補者選定委員会では、立憲民主党と共産党の統一候補として蓮舫議員を支援していくことが満場一致で決定しました。

立憲民主党 手塚氏:「ある意味敵失だと思いますけども、自民党のこのでたらめな政治が続いて、私は機が熟してきたと思います。皆さんが声を上げて頂いたこと、蓮舫さんも意気に感じて。力強い決断をしてくれたと感じます」

共産党 小池晃書記局長:「最強最良の候補者を決めることができたということ大変うれしく思っています。反自民・非小池都政と旗印は明確。なんとしても勝利のために力を尽くしていきたいというふうに思います」

立憲民主党の関係者によりますと、蓮舫議員は近日中に立憲民主党を離党し、無所属で出馬する見通しだということです。

一方、27日に島しょ部を訪問していた小池知事は、蓮舫議員の立候補について記者から問われると…

小池知事:「きょう報道で(蓮舫議員が)出馬されると伺い、それ以上の詳しいことは存じ上げていない」

また無所属での立候補を固めたと言われる自身の出馬については…

小池知事:「いろんな方々からこれからも都政を担って欲しいという熱い声をいただくが、今は現職として、きょうは島(の視察)、またこれから定例議会が始まるので、そこに集中して公務に励んでいきたい。何も決まっていません」

本人は明言を避けましたが、5月29日の都議会の開会日に表明することを視野に、調整が進んでいるとみられます。

ここからは、都知事選を取材している都庁担当の椿原キャップとお伝えします。立憲民主党の蓮舫議員が、都知事選への出馬を突如表明しましたが、なぜこのタイミングだったのでしょうか?

椿原記者:「「選挙に強い小池神話の限界」「自民への逆風」の2点がポイントになる。直近3つの選挙で小池知事が支援した候補が3連敗していて、特に5月26日の目黒区都議補選では、自民党と手を組んで勝利した江東区長選や八王子市長選と似たような構図でしたが、敗れています」

5月26日投開票が行われた2議席を争う目黒選挙区の都議会議員補欠選挙は、立憲民主党の西﨑翔さんと、無所属の青木英太さんが当選しました。一方、自民党の井澤京子さんは次点で敗れる結果となりました。

今回の都議補選には小池知事が特別顧問を務める地域政党・都民ファーストの会は候補者擁立を見送りましたが、小池知事は「応援依頼を受けた」として、井澤さんを応援をする姿勢を示していました。

小池知事 応援:「わたしは井澤京子さんの応援をしております。今回は都議選に、都議会に挑戦ということです。ぜひとも都議会で活躍してくれることを確信している」

一方、トップ当選となった立憲民主党の西﨑さんは、蓮舫さんの元秘書を務めていて、応援演説には蓮舫さんがかけつけていました。

蓮舫議員 応援:「どうか2世でも3世で世襲もないお金持ちでもない、裏金議員の多い自民党でもない、目黒で生まれ、目黒で育ち、この目黒で3人の男の子を育てている蓮舫の秘書だった西崎つばさなら、皆さんの期待にしっかり答えることができると」

今回の結果が蓮舫さんの出馬を後押ししたとも言えそうですね。

椿原記者:「いわゆる「反自民・非小池都政」の勢いがあり、この勢いで小池知事より前に表明する狙いがあったと見られます。

一方の小池知事ですが、5月27日は、「いろいろな方々からこれからも都政を担ってほしいという熱い声をいただく」と話すに留めました。しかし5月28日には、小池知事を支持する都内の各自治体の区長らが連名で出馬を要請する予定です。これを受ける形で、5月29日の都議会開会日に、小池知事が出馬表明するとみられています」

都知事選にはこれまでに、安芸高田市の市長、石丸さん最大30人を擁立する方針を示している、政治団体「NHKから国民を守る党」が、現在15人が出馬を表明しています。また、政治団体つばさの党・代表の黒川さん。政治団体・次世代の為の自由福祉党、代表の佐々木さん、政治団体・ポーカー党の党首、尾関さん。政治団代・石丸幸人党の代表、石丸さん。政治団体・未来党の副代表、木宮さん。医師で無所属の、大和さん、コンサルタント会社の社長で、無所属の山口さんの、合わせて20人以上が立候補を表明しています。

都知事選は、来月20日に告示され、7月7日に投開票が行われます。