聴覚に障害がある人が使う手話を文字に変換してくれる、最新の会話ツールの体験会が開かれました。

記者:「こちらの女性に手話をしてもらいます。(手話)すると手話をカメラが読み取り、このようにテキストで表示されました」

企業と大学が開発した最新の会話ツールは、手話をカメラで読み取り、AIが解析することで手話の内容を文字で表示するサービスです。現在、様々な催しでの体験会や役場などでの実証実験を行いながら、更なる精度向上を目指しています。先週行われた体験会の会場では、デフサッカーの選手や監督のほか、サッカー元日本代表の槙野智章さんによるトークイベントも行われ、「サッカーでも手話が活用できる場面がある」と盛り上がりました。

デフサッカー 植松隼人監督:「現役のときに手話を使えたらよかったと思う」

サッカー元日本代表 槙野智章さん:「(試合中)コミュニケーションとるのが難しいので、ちょっとした手話で右だとか左だとか、トリックプレーもできますよね」

デフサッカー 植松隼人監督:「是非これをきっかけに、槙野さん1日1つ手話を覚えてもらいたい」

来年11月には聴覚に障害がある人たちの国際スポーツ大会、デフリンピックが東京で行われる予定で、3月26日の都の会議では開催までの準備計画が示されました。来月から、式典の具体的な計画の策定を始め、選手の宿泊先など受け入れ方法についても具体化を進めます。また11月からはボランティアの募集を始めることも決まりました。

今回、取り上げた手話を文字に変える技術は、色々な人の手話を解析させることでAIがどんどん学習して、使えば使うほど手話の読み取りの精度が上がっていくそうです。