Dockerは4月15日(米国時間)、公式ブログのエントリ「Released: Docker Desktop for Mac [Apple Silicon] - Docker Blog」において、Apple M1チップ(Apple Silicon)搭載のmacOSマシンに正式対応した「Docker Desktop for Mac v3.3.1」をリリースしたと伝えた。M1チップに対応したDocker Desktopは2020年12月にプレビュー版が公開され、開発者プレビュープログラムの元で公開テストが行われていた。

公式ブログによると、M1チップ搭載版のDocker Desktopでは、マルチプラットフォームイメージのサポートによってx86アーキテクチャーのイメージとARMアーキテクチャーのイメージの両方をビルドして実行することができるという。また、「Docker Buildx」を使えば、マルチプラットフォームビルドをビルドパイプラインに統合することも可能とのこと。

本稿執筆時点では、M1チップ搭載マシンでDocker Desktopを実行するためには、互換性維持機能のRosetta 2をインストールする必要がある。これは一部のバイナリがまだAMD64向けのものになっているためで、将来のリリースで修正される予定だという。

M1チップ搭載Macは、正式リリースされて以来多くのユーザーから高い評価を得ているが、特にアプリケーションの開発者にとっては、いくつかの主要な開発ツールで対応が追いついていない点が問題とされてきた。Dockerもそのうちのひとつだったが、今回のリリースで懸念が解消された形だ。

Docker以外にも、コードエディタのVisual Studio Codeや仮想デスクトップ環境のParallels Desktopなど、多くのツールが続々とM1チップ対応を実現させており、開発者が安心して利用できる環境が整ってきている。