広報ながぬま(北海道長沼町)

令和2年11月号

◆「大きなかぶ」のしなやかさ
観光振興担当 古川喬士さん
こんにちは、寒くなってきましたね。地域おこしの古川です。
先月「長沼では実に様々なことをしている人がいる」という一文を書いた時、ある「農園」が頭に浮かんでいました。その「農園」で販売しているのは、野菜、乾物、調味料など170を超える商品。当初、こんなに物があるなんてきっと大農園に違いないと思っていました。
「大きなかぶ農園」の永野諭・ひわ夫妻は、20年前に町内で新規就農しました。
「50歳の自分が『有機・無農薬で農家をやりたい』と言ったら、農業普及センターで『あ、家庭菜園ですね!』と言われました。」と笑う永野さん。手に入った土地は、酪農家が表土を売った後の山間地。そばが辛うじてできるような荒地でした。
そこで、永野さんは自分の畑だけではなく、同志の農業仲間が作った野菜を集め、それを求める人たちに届けるプロジェクトを立ち上げます。皆で力を合わせて巨大な蕪を抜く民話のように、助け合って心身ともに健康な暮らしを作ることをしたい、と決まったプロジェクトの名前は「大きなかぶ農園」。
「大きなかぶ農園で一番大事にしているのは、話すことです。」と永野さん。話をする事で生産者の心を知り、お客さんの体調を知ることができるから。
はじめは長沼近郊で構成されていた生産者の連帯も今では日本中に広がり、一年を通じて果物や野菜、海の幸までがお得意さんの家々に届きます。
50歳で「百姓になる」夢をかなえ、障壁に当たるとそれをかわして、「全ての人に健康になって欲しい」という目的のために他の方法を模索する。そのしなやかさとしぶとさ。これからどういう暮らしを作るのか考えている我々夫婦にとって良い刺激です。
「どんな風にでも生きていけるからさ、やりたいことをやるといいのよ」というひわさん。
先日、買い物ついでに訪ねた「大きなかぶ農園」では、哲学者のような風貌の諭さんが飄々と語り、ひわさんの笑い声が炸裂していました。

◆おいしいはなし
シティプロモーション担当 佐野亜沙美さん
今回は今月新規オープン予定のお店と、リニューアルオープンのお店をご紹介します。
東町北1丁目に新規オープン予定のお店は、飲食店の「WILD HERB(ワイルドハーブ)」です。
はじめは東京の高円寺で開業し、その後、北海道が好きで札幌に移住。札幌で経営されていた頃、町内のお友達のところへよく来られていて、とても素敵な町だと思い、いくつかの候補の中から、札幌からの距離や環境など、お店をオープンするための条件が合い、長沼町へ移転されました。
「WILD HERB」の魅力的なメニューは、自家製ソーセージを使ったホットドック〈長沼ドック〉とハンバーガー〈長沼バーガー〉です。ソーセージやパティは、プレーンとラムなどから選べます。
そのほかにも自家製ベーコンを使ったピザや、自家製シロップジュース、長沼の野菜や果物を使用した食べ物などもいただけます。
長沼には住みたいと思う魅力がいっぱいあるのだと改めて思いました。
リニューアルオープンのお店は中央南1丁目にある「味処かっぱ」です。
9月末に入口、店内の改装を行い、無料Wi-Fi、大画面テレビでYouTube見放題になっていました。私は仕事でWi-Fiを必要とする時があるので個人的に嬉しい情報です。店内には至る所にかっぱさんがいっぱいです。外壁に描かれたアートもおしゃれでかわいいので店先がパッと明るくなります。
「味処かっぱ」は地産地消に取り組んでいるほか、時間帯により飲み物がお得になるハッピーアワー実施店でもあります。
リニューアルを機にメニューの変更があり、新しくスイーツも加わりました。
ママさんのじっくりコトコトスパイスカレーと、さらにスパイスの効いたお話が楽しめるお店です。