羅臼町広報誌「魚の城下町」~みんなが主役のまち~(北海道羅臼町)

2021年5月号

根強い外交を願う…北方領土は日本固有の領土

〔筆者紹介〕
千島歯舞諸島居住者連盟 高岡 唯一(たかおか ただいち)氏
※高岡唯一氏の「高」の正式表記ははしごだかです。

昭和10年に歯舞群島多楽島で生まれる。昭和20年まで北方領土の1つである歯舞群島多楽島で過ごし、第2次世界大戦終了後、当時のソ連軍の侵略により同年9月に根室市へ引き揚げる。その後羅臼町に移り住み、現在に至る。
毎年、修学旅行生や北方領土返還要求県民会議などの青少年に対し、年10回程度の語り部講師を務めるなど北方領土返還要求運動の啓発・普及に日々活躍している。

過去のソ連、現在のロシアが日本に対して「自国は第2次世界大戦の戦勝国だ」と主張しています。しかし、両国の各条約、『1855年日魯通好条約では、両国の国境は択捉島と得撫島の間とする。』『1875年樺太千島交換条約では、千島列島はロシアから譲り受けるかわりにロシアに対して樺太全島を放棄した。』この条約では、日本に譲渡される千島列島に属する得撫島以北の18島の名称が列挙されているが、歯舞群島、色丹島、国後島及び択捉島の4島は含まれていません。また、1905年ポーツマス条約では日露戦争の結果、樺太の北緯50度以南が日本の領土となったのです。
北方領土問題に関する両国の主な宣言・声明では、1957年の対ソ米国書簡の中で『「千島列島」という字句は、従来常に日本本土の一部であったものであり従って正義上日本の主権下にあるものと認められるべき歯舞群島、色丹島又は国後島、択捉島を含んでもいなければ含むように意図されもしなかったということを繰り返し言明する』と明記されています。