市報ひがしまつしま(宮城県東松島市)

2022年12月15日号

2022年(令和4年)は、皆さんにとってどんな一年だったでしょうか。
市内での主な出来事を10大ニュースという形で振り返り、1年を締めくくります。

■世界の持続可能な観光地トップ100に選出
持続可能な観光地の国際的な認証機関(グリーン・デスティネーションズ:本部オランダ)が選出した「世界の持続可能な観光地トップ100」に、県内で初めて東松島市が選ばれました。震災復興に向けて韓国発祥トレッキング「宮城オルレ奥松島コース」を整備し観光振興に努め、持続可能な観光地を目指した取組が高く評価されました。

■赤井南小学校新校舎が落成 今年度から2学期制もスタート
赤井南小学校の大規模改修と増築工事が完了し、4月8日の落成式では、テープカットや児童たちのバルーンリリースで完成を祝いました。有事の指定避難所機能を持たせるため、3階建て校舎を増築し、備蓄倉庫を整備したほか、各教室に冷暖房を完備。学習環境整備として無線ネットワークや電子黒板、タブレットが全ての教室で利用できるようになりました。また、市内小中学校では、今年度から2学期制がスタートしました。

■県内唯一 東松島市が脱炭素のモデルシティに
2050年のカーボンニュートラル(脱炭素)実現に向け、先行的に二酸化炭素排出ゼロなどに取り組む、環境省の「第1回脱炭素先行地域」に全国26自治体の一つとして東松島市が選定されました。6月1日に有楽町よみうりホール(東京都)で選定証授与式があり、山口壯(やまぐちつよし)環境大臣から渥美市長に手渡されました。今後は本市と一般社団法人東松島みらいとし機構「HOPE」が連携し、野蒜地区の住宅の屋根や防災集団被災元地に太陽光パネルを設置するなど、エネルギーの地産地消拡大を図り、地域課題解決に努めていきます。

■3年ぶりに夏まつり・航空祭が開催
新型コロナウイルスの影響により3年ぶりとなる「東松島夏まつり」が8月27日、航空自衛隊松島基地主催の「航空祭」が28日にそれぞれ開催されました(夏まつり1万5千人、航空祭2万5千人が来場)。夏まつりでは、感染状況を踏まえて鼓笛隊などが中止となりましたが、綱引き大会や出店、ブルーインパルスの展示飛行、打ち上げ花火が行われ、思い出に残る活気に満ち溢れた一日となりました。

■新型コロナ対応推進 関係機関との連携を強化
新たな変異株の確認や宮城県での感染者数の全数見直しなど、新型コロナウイルスに関する情勢が日々変化する中で、新型コロナワクチン接種をはじめとした感染症対策を桃生郡医師会等関係機関と連携を図りながら推進しています。今後についても、基本的な感染症対策の周知徹底等を含め、段階に合わせ迅速に対応していきます。

■蔵王町と友好都市提携盟約を締結
4月15日に蔵王町と友好都市提携盟約を締結しました。両市町に所在する宮城県の「自然の家」が機縁となり、今後は、両市町の自然を生かした子ども交流など教育分野に関わる事業のほか、災害発生時の相互応援体制の構築や物産・観光分野の交流で、住民相互のふれあいを通じ、親善と友好を深めていきます。

■東松島を彩る「サンドアート」東日本初の全国大会も開催
本市の地域おこし協力隊員で砂像作家の保坂俊彦さんに協力をいただきながら、市役所玄関前や市内公共施設などに本格的な砂像を制作いただき、来庁者を楽しませています。10月には、東日本初のサンドアート全国大会が野蒜地区で開催され、保坂さんが見事優勝に輝きました。砂像作品は年末まで展示されています。

■震災後12年ぶり 野蒜海水浴場で海開き
東日本大震災後12年ぶりに野蒜海水浴場で海開きが行われ、7月20日から8月21日までの33日間で、2,720人の遊泳客を受け入れました。観光需要拡大に向けて新設されたビーチバレー・ビーチテニス用コート8面の利用も開始されています。また、宮戸の月浜海水浴場もコロナ禍の影響で3年ぶりの海開きとなり、9,618人を受け入れました。

■「なんとしても人命を守る」新たな津波浸水想定公表
宮城県が公表した新たな津波浸水想定に関する住民説明会が各中学校区単位で開催されました。新想定は、「地盤沈下」「潮位が満潮」「防潮堤の破壊」の3つの最悪の条件を想定した内容であり、住民からは垂直避難の判断など実際の避難行動に関する質問が寄せられました。本市では、宮城県地域防災計画の改訂が済み次第、今年度末までに市地域防災計画の改訂および市津波避難計画の見直しを行い、津波ハザードマップを全世帯に配布します。

■2年連続ふるさとCM最高賞に輝く
県内29自治体が参加した、東日本放送主催の「第20回みやぎふるさとCM大賞」で、東松島市の作品が「khb大賞」を受賞しました。本市は、前年に続き2大会連続の最高賞受賞となりました。作品タイトルは「風わたる青の国へ」で、風光明媚な奥松島やブルーインパルスなど、市内に存在する「青」をテーマに、本市をPRする内容となっています。