広報いいで(山形県飯豊町)

2021年9月号

広報いいででは、SDGs(エス・ディー・ジーズ:持続可能な開発目標)について皆さんに知っていただくため、連載形式でSDGsに関する町の取り組みなどをお知らせしています。
今月は、身近に存在するSDGsについてインタビュー形式で掲載します。

■第21回 大沼秀和さん
▽はじめに、ご自身について紹介してください
大沼秀和です。高校を卒業後、スキー場などで働き、20年前に縁あって若乃井酒造に入社しました。日本酒造りのリーダーである杜氏(とうじ)として、酒造計画・酒造り・品質管理などを行っています。

▽若乃井酒造さんはいつ、どなたが創業されたのですか
明治23年、地主だった初代渡部新弥が小作米の一部を使って酒造りを始め、今年で創業131年になります。当初は渡部酒造店でしたが、株式会社化に伴い「若乃井酒造」に改称しました。
現在は、日本酒造りの職人である蔵人(くらびと)4名とビン詰めなどの作業をする従業員4名とともに事業を行っています。

▽仕事をしていてどのような場面でやりがいを感じますか
自分が造ったものが評価され、おいしいと言われることがやりがいです。また、アイデアを出して新たなことに挑戦することが楽しいです。

▽仕事の大変さ、難しいと感じることは何ですか
酒造りは、11月から3月までが仕込みの時期となります。この5カ月間が酒の運命を決めるため、失敗が許されないところが大変です。
また、酒造りに欠かせないこうじ菌や酵母菌は生き物です。生き物であるため、自分の思い通りにいきません。どのように操作して力を発揮してもらうかが難しいところです。

▽町の事業者と連携した商品開発に取り組まれていますが、どのようなことがきっかけですか
新型コロナウイルス感染拡大により、外出自粛で酒の行き場がなくなったり、県外へ営業に行けなくなったりしたことがきっかけです。今までは、消費者が多くいる場所で、どれだけ売り上げを伸ばすかを重視していました。しかし、このような状況になったため、遠くの消費者に目を向けるのではなく、いかに地元の人に消費してもらうか、どうすれば町内が活性化するかということを考えるようになりました。
そこで、町内の事業者に声をかけ、構想から販売まで約1年掛けて新商品を共同開発しました。女性やお土産用にも手に取ってもらえるようなデザインにし、現在は町内外で販売しています。この商品がきっかけで、町や共同開発した事業者の商品にも興味を持ってもらえればうれしいです。

▽若乃井酒造さんの今後について教えてください
地域に目を向け、地元の食材や商品を使い、地域での消費を考えた酒造りをしていきたいです。また、町内唯一の造り酒屋として、国のお酒である日本酒や日本の伝統を守っていきたいです。

▽地域や地域の生産者、消費者を大切にした製品作りは、持続可能な消費と生産の確保につながりますね

▽私とSDGsファイル.21
大沼秀和(ひでかず)さん
中地区の若乃井酒造で代表取締役を務める。「酒は縁、造りは和」を座右の銘とする。言葉には、酒の席で人と人との縁ができる、酒造りは蔵人たちの和でできるとの思いが込められている。

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS
世界を変えるための17の目標
(9:産業と技術革新の基盤をつくろう)
(11:住み続けられるまちづくりを)
(12:つくる責任つかう責任)