広報そうま(福島県相馬市)

(令和3年5月1日号)

Qちゃん:市内に住む小学生
つぼくら先生:相馬中央病院医師 福島医大主任教授

■森林の放射性物質
Qちゃん:そろそろ山の緑がきれいな季節だね。遠出しないで近場で登山でもしてみようかな。
そういえば、塩手山(注釈)の登山道がすごくきれいに整備されているらしいね。ちょっと登ってみよう。
けど、先生。森林は家の周りとかと比べて放射線量が高いなんて聞くんだけど、実際のところ、森林の放射性物質はどうなっているの?

つぼくら先生:原発事故の当初は空気中にばらまかれた放射性物質が土や落葉の表面とか、葉や枝にくっついていたんだけど、今は、もうほとんどが土の中に存在しているんだ。表面についていたものは雨で流れて、9年の間に土にがっちりとくっついてしまい、もうほとんど動かなくなったんだ。
セシウムは土と一旦くっつくと離れづらいんだ。だから、森林にある放射性物質のほとんど(90パーセント以上)が土の中にとどまっているよ。

Qちゃん:これだけ聞くと森林にはたくさん放射性物質がたまっているようにも聞こえるんだけど、山登りしても大丈夫なの?

つぼくら先生:心配しないでいいよ。土の中にとどまっていると言ったって、放射性物質は時間が経つにつれ、徐々に減っていっているからね。ちなみに福島県内の森林で、登山や山菜・きのこ採り、渓流釣りなどのレジャーを毎週行った人の外部被ばくは、多くて年間0.14ミリシーベルト程度と報告されているよ。被ばくの量としては胸のレントゲンを2枚とった程度と同じだね。内部被ばくは考える必要が無いので、これだと健康影響を考えるレベルではないことが分かるね。
体を動かすのは健康にいいので、登山を楽しんできてね。

Qちゃん:ありがとう。さっそく塩手山に登ってくるよ。

注釈:相馬市の山上地区に位置する山で、頂上からは市街地が一望できるよ。
出典:環境省ホームページ(森林の除染等について)

◇今回Qちゃんが分かったこと
・森林の放射性物質は多くが土の中にとどまっているということ。
・森林でのレジャーを行ったとしても外部被ばく線量は健康影響を考えるレベルではないということ。

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