広報さがみはら(神奈川県相模原市)

令和3年6月15日号

中央区は3区のなかで外国人が住んでいる割合が一番多く、多文化共生のまちづくりを目指しています。
今回は、2組の外国人の活躍を紹介します。それぞれの国の文化を理解し尊重し合う区のまちづくりについて考えてみませんか。
※外国人人口(令和3年4月1日現在) 市:1万5,927人 中央区:6,143人

■介護の技術を勉強中「ベトナム出身の技能実習生」
相模福祉村特別養護老人ホーム縁JOY(中央区田名)で外国人技能実習生(※)が働いています。
(※)外国人技能実習生とは
外国人技能実習制度に基づき、日本の技能・技術や知識を開発途上国である母国に伝え、経済発展を担うことを目的として来日した外国人です。

・地域の皆さんと交流してみたい!(グエン・ティ・ダオさん 2019年来日)
・日本のお祭りに参加したい!(ブイ・トゥ・タオさん 2020年来日)
・趣味は生け花。お花大好き!(グエン・タイン・クイさん 2020年来日)

▽介護の勉強をするために来日
医療系の学校を卒業しましたが、ベトナムは介護施設がまだ少ないため、介護の知識や技術を勉強するために来日しました。ベトナムにある研修センターで事前に日本語や日本の文化・伝統を学びました。

▽文化の違いにびっくり!
今は同じ技能実習生たちと共同生活を送っています。休日には買い物に出掛け、自炊をしていますが、来日当初は、買い物のときにポイントカードのことを聞かれ、意味が分からず困りました。日本語は難しいですが、皆さんにいろいろと助けてもらっています。
また、ベトナムでは街中にたくさんのバイクが走っていますが、日本では電車と車での移動が多く驚きました。

▽コロナが落ち着いたら
来日してからコロナ禍でほとんど出掛けられなかったので、地域のイベントへの参加や日本料理を作れるようになりたいです。
旅行が好きなので、京都や富士山など日本の名所に行きたいです。

■みんなのつながりをつくりたい
ガーナ出身のトニー・ジャスティスさん(アフリカヘリテイジコミティー理事長)
1991年
・来日
2015年
・アフリカヘリテイジコミティー設立
・アフリカ文化の普及活動やアフリカの学校をつくろうプロジェクトに取り組む
2016年
・ノヴィーニェ(※)こども食堂andこども寺子屋を始める(中央区相模原)
(※)ノヴィーニェとは
出身のエべ族の言葉で、「家族・仲間」という意味です。

▽スーパースターを夢見て来日
忍者や侍に憧れ、スーパースターになりたい気持ちと、自動車などのエンジニアの知識を日本で生かしたくて来日しました。実際は忍者がいなくてがっかりしましたけど(笑)。
エンジニアの道には進まず、日本のおもてなし、サービスのレベルの高さをガーナでも取り入れたいと思い、数カ月の滞在の後に移住を決めました。当時は外国人が少なく、言葉も通じず、いろいろな壁にぶつかりましたが、助けてくれる人がたくさんいました。

▽日本で貧困!?こども食堂を開始
日本では6人に1人の子どもが貧困と聞き、初めは信じられませんでしたが、十分な食事を取れない子どもがいることや、孤食、いじめ、虐待などの“見えない貧困”があることを知りました。
母国では助け合うのが当たり前。子どもたちの居場所をつくり、将来は人を助ける大人になってほしいという強い思いとアフリカ文化を伝えたくて、ノヴィーニェこども食堂andこども寺子屋を始めました。

▽キッチンカーで子どもたちを支援したい
今はコロナ禍なので寺子屋は開けず、中央区で月2回のお弁当と月1回工作キットの配布をしています。今後は屋外でこども食堂とこども寺子屋をできればと思い、キッチンカーを購入しました。
こども食堂が、子どもたちにとって地域や社会とのつながりの場になってほしいです。

中央区では、令和2年3月に策定された中央区基本計画に基づき『多文化共生の推進』に取り組んでいます。
異なる文化や習慣を理解し、お互いを地域の仲間として尊重し合い、外国人も地域づくりに参画できるまちづくりを目指しています。

問い合わせ:中央区役所区政策課
電話042-769-9802