広報にしかつら(山梨県西桂町)

令和3年12月号

令和3年3月、富士山ハザードマップが17年ぶりに改定されました。これまでより想定される火口の範囲が広がり、溶岩流が市街地に到達する時間が早まる見通しが発表されました。
この改定に伴い、令和3年11月27日(土)に町と一部の自主防災組織役員で「富士山噴火を想定した訓練」を実施します。この訓練では町と各自主防災組織との情報伝達や避難行動要支援者の避難誘導を実施する予定です。今回は一部の人員で訓練を行いますが、住民一人ひとりが火山噴火について知り、噴火の際にパニックにならずに避難行動に移ることが大切です。そこで、噴火対策として火山噴火が引き起こす災害について紹介します。

■火山噴火が引き起こす災害
□大きな噴石
爆発的な噴火が起こると、火口から岩石などが吹き飛ばされ、大きなものは風の影響をほとんど受けずに飛散します。飛距離は火口の周り2~4km程で、建物の屋根を突き破るほどの威力を持ち、登山者が命を落とす可能性があります。

対策:頭を守り、大きな岩など頑丈な物の陰に隠れましょう。また、噴火警戒レベルを確認し、レベル2以上の場合は、火口周辺に近づかないようにしましょう。

□火砕流(火砕サージ)
高温の火山灰や岩石片、空気や水蒸気が混じりあい、猛スピードで斜面を駆け下りてくる現象です。そのスピードは時速100km以上、温度は数百℃に達することもあり、通り過ぎるところを全て焼き尽くしてしまいます。火砕サージは火砕流の一種で、火山ガスを主体とするものです。

対策:噴火警報等を活用し、事前避難をしましょう。

□溶岩流
溶けた岩石が地表を流れる現象です。非常に高温で、流路にある建物、道路、農耕地等に大きな被害を与えます。

対策:溶岩流は比較的ゆっくり流れるため、パニックにならず、自治体の避難指示に従いましょう。高齢者や避難行動要支援者は、自主防災組織等で協力して早期避難させるようにしましょう。

□融雪型火山泥流
積雪期の火山で、雪が噴火による熱で解けて大量の水になり、火山灰や土砂等と一緒になって斜面を高速で流れてくる現象です。速度は時速60kmに達することもあり、谷筋や沢沿いを一気に流れ落ち、広範囲を埋め尽くしてしまいます。

対策:沢沿いや土地が低くなっている地域では、高台等の高所に避難しましょう。すぐそばまで泥流が到達している場合は、屋外に出ず建物の2階以上に垂直避難しましょう。

□小さな噴石、火山灰、降灰後の土石流
噴石のうち、直径数cm程度の風の影響を受けて遠方まで流されて降るものを小さな噴石と呼びます。火口付近では、小さな噴石であっても非常に危険です。
噴火によって放出される固形物のうち、直径2mm未満の細かいものを火山灰といいます。風によって広い範囲に運ばれ、農作物、交通機関などに影響を与えます。また、噴石や火山灰が積もったところでは、土石流が発生しやすくなっています。少しの雨でも土石流が起こることがあり、噴火後に雨が予想されている場合は注意が必要です。

対策:小さな噴石は屋内に退避することで身を守ることができます。他の火山災害により屋外に避難する必要があるときはヘルメットを被って移動しましょう。
火山灰は細かい岩石の破片です。吸い込んだり目に入ったり皮膚に付着することで健康被害を及ぼします。事前に防塵マスクや防塵ゴーグル、長袖・長ズボンを身に着けるようにしましょう。

■富士山ハザードマップ、溶岩流シミュレーション動画について
改定された富士山ハザードマップや、富士山噴火による溶岩流シミュレーション動画が山梨県のホームページに掲載されていますので、ご覧ください。
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