市政だより「おかざき」(愛知県岡崎市)

No.1401 2022年6月号

■私たち岡崎市パートナーシップ・ファミリーシップ制度に届出しました
令和4年4月1日から施行した「岡崎市パートナーシップ・ファミリーシップ制度」。届出第1号となった2人に話を伺いました。
▽自分自身の性に気づいたのはいつでしたか?
保育園に通っている頃から、女の子の服を着ることや髪の毛を伸ばすことが嫌で、自分が周りとは少し違うことを感じていました。クラスで整列する時も「何で自分は女の子のほうに並ばないといけないの?」と疑問を抱いていました。

▽周りに打ち明けたきっかけは?
親も自分の性に気づいていたみたいで、自分から言い出すことができずにいた時、「もう言っていいんだよ」と言われて、打ち明けることができました。

▽パートナーシップ・ファミリーシップ制度に届出しようと思ったきっかけは?
この制度は、結婚したくてもできない今の私たちができる最大限のことでした。また、自分は病気がちのため、パートナーが病院での立ち会いや付き添いをできるといいなと思っていました。この制度で、それが可能になると知り、届出することを決めました。

▽届出によって、周囲に変化はありましたか?
家族に届出したことを話すと「おめでとう!新婚旅行に行っておいでよ!」と祝福してくれて、弟からはお祝いまでもらいました。

▽パートナーシップ・ファミリーシップ制度について
市で制度が始まったことを知らない人もたくさんいると思うので、私たちをきっかけに同じ境遇の人たちが届出してくれるとうれしいです。そして、届出によって利用できるサービスが、今後さらに増えていくといいなと思っています。

▽多様な性について
LGBTQについては、まだ理解されていない部分も多いですが、理解してくれる人が少しでも増えていくとうれしいです。私たちの恋愛は、皆さんの恋愛と何も変わりません。突然、同性の人に好きと伝えられて戸惑う人もいるかと思います。しかし、人が人に好かれることはとても素敵なことだと思っています。同性の人に告白された時に、自分はそれだけ魅力的なんだと思える世界になるといいなと思います。

▽2人のこれから
今後の目標は結婚することです。自分は持病の関係で性別適合手術を受けたくても受けることができませんが、多様な性への理解が広がり、様々な結婚のカタチが認められる世の中になって欲しいです。

■ありのままの自分で
○ありのままの自分でいられる幸せ
岡田SHIGGY(シギー)さん(市内在住)
恋愛対象が男の子だと気づいたのは小学生の頃。姉や近所の女の子と遊ぶことが多く、遊び方も次第に女の子が好むものに変わっていきました。
学生時代に告白されて女の子と付き合ったことがありましたが、彼女と付き合っていることに違和感を抱いていました。その後、アメリカの大学に留学して初めて男性の恋人ができた時に、ゲイであることがありのままの自分だと気づき、両親にカミングアウトすることを決意しました。母親からは「あなたは息子には変わりないよ。あなたが好きだと思う人とこれからも一緒にいなさい」と言ってもらえて、心の底から安堵したのを覚えています。
両親には打ち明けることができましたが、幼稚園からの親友だけにはずっと打ち明けることができずにいました。ゲイということを隠してキッチンカーを開業しようか悩んでいた時に、思い切って親友に打ち明けると「シギーはシギーだよ。セクシュアリティなんて関係ない」と言われ、涙があふれてきました。その一言があったおかげで、ゲイというセクシュアリティを全面に出してキッチンカー「岡田ライス」を開業することができました。
現在は実店舗である「しぎらぼCURRY and MORE」を営みつつ、悩みを抱えたLGBTQのかたのための相談会も行っています。自分自身、両親や親友へのカミングアウトをきっかけに、ありのままの自分で胸を張って生きていけるようになりました。カミングアウトできずに悩んでいる人たちに少しでも勇気を与えられるとうれしいです。

○打ち明けたことで見える世界が変わった
永井裕人さん(市内在住)
僕が子どもの頃は今のようにネットが普及しておらず、LGBTQという言葉も浸透していなかったため、自分自身のセクシュアリティについてよくわからずにいました。ある日、トランスジェンダーについての記事を目にし、これに当てはまるのかなと思ったことが自分のセクシュアリティに気づいたきっかけです。
僕はずっと自分のことを周りにカミングアウトできずにいました。当時は、言いたくなかったし、言えなかったけど、黙っていることも嘘をついているようで苦しかったです。
昨年ついに、自分はトランスジェンダーだと周りの人たちに打ち明けることができました。打ち明けたことで、人の優しさに触れる機会が増え、周りには応援してくれる人がたくさんいることに気づかされました。
そんな自分の経験から、同じように悩む人を支えたい!LGBTQについて知ってほしい!という思いを抱き、「“性”と“生”の多様性」を祝福するイベントであるレインボーパレードに参加するようになりました。今では、「ゆーと一人レインボーパレード」と題して、県内を3日かけて1人で歩く活動も始めています。LGBTQへの理解がさらに広がり、誰もが自分らしく生きていけるよう、これからも活動を続けていきたいです。

問合せ:多様性社会推進課
【電話】0564-23-6222
【FAX】0564-23-6626