広報しんしろ ほのか(愛知県新城市)

令和2年12月号

◆ムクの木
庭野にある「ムクの木」は昭和35年に市の天然記念物として文化財指定されました。樹高12m、幹周3.4m、樹齢は約400年と言われています。

この木には、次のような言い伝えがあります。今川義元の一族が戦いに敗れこの地にやってきた際に、地元の娘さんと結婚し、その記念で植えられたのが、この「ムクの木」だというお話です。

元々は、個人宅の敷地内にありましたが、その後、市道の拡幅工事計画により、道路の真ん中で保存されるようになりました。

しかし、年月が経ち、自動車の交通量が増加したことで、ムクの木にとって生育環境が悪い方へ大きく変わりました。さらに、ムクの木自身も幹の腐朽や空洞化が酷く、支柱で支えられながら、なんとか頑張って立っている状態でした。いつ倒れてもおかしくない危険な状況となってしまった現状から、令和2年8月27日に文化財の指定を解除することに至りました。

しかし、長い間地元の人々に親しまれ、ここを通る子どもたちを見守ってくれた「ムクの木」をなんとか残せないかということで、現在取り木や実生などで現在の場所に近いところで、このムクの木の2世を新たに育てていこうとプロジェクトが進められています。


問合せ先
設楽原歴史資料館
電話
0536-22-0673