広報なばり(三重県名張市)
令和5年5月10日号
■令和5年3月定例会一般質問QandA議員の質問と、市長などの答弁をご紹介します(一部抜粋)。【1日目(3月6日)】
■喜働 川合 滋 議員
Q 定住自立圏構想への参加は
伊賀市が中心市の定住自立圏構想に本市も参加することで伊賀盆地の複眼となり周辺市町と力を合わせることが重要である。win‐winの関係で協力することが市民の幸せと発展につながるのではないか。
A 伊賀市は最大のパートナー
伊賀地域は昭和44年に県内初の広域市町村圏の圏域指定を受けた背景もあり、伊賀市は最大のパートナーである。ごみ処理、消防、病院、観光など幅広い分野においての積極的な連携や協力は欠かせない。相互補完や広域的な関係性づくり、重層的な行政運営を進めていく。
■清風クラブ 小林 勝 議員
Q かわまちづくり事業の活用
現在、引堤工事中の名張かわまちづくり事業地に観光の拠点と地域公共交通の拠点を設ける事で、市内の観光周遊と市民の公共交通の要としての活用を求める。
A 事業を活用し取組を進める
名張かわまちづくり事業地の活用については思いを同じくしており、整備手法などは未定だが、多くの市民が憩い、観光及び市内循環の交通拠点として活用できるよう検討していく。また名張市街地や駅前周辺への回遊性を高め、地域活性化と観光振興につなげるベく取り組む予定である。
■喜働 足立 淑絵 議員
Q 給食センター建設予定地は
中学校給食の実施方式について、センター方式が採用された場合、公共交通の接続拠点である桔梗が丘駅前に多目的・多用途の給食センターを建設することで、駅前の活性化を図れるのではないかと考える。建設予定地について市の考えを問う。
A 公共用地で検討している
給食センターは建築基準法における工場に位置づけられること、また、桔梗が丘駅前は民有地でもあることから、建設は困難と思われる。本市としては、用地取得費のかからない公共用地での建設を考えている。
■日本共産党 三原 淳子 議員
Q 中学校給食の食材等は
小学校の給食は自校方式で、学校給食の概要に従い、伊賀米を使用し、おかずは朝に届いた食材で出汁からとり、加工食品は使っていない。中学校給食も同様に実施するのか。中学校給食を早期に実施し、地産地消を進め、子どもたちの健全な成長と農業の継承、環境負荷の少ない有機農業の推進を求める。
A 小学校と同様に実施する
中学校給食も名張市学校給食の概要に従って実施する。方式については改めて検討する。有機農産物の給食への活用を進められるよう、協議会の立上げを検討する。
【2日目(3月7日)】
■自由クラブ 山下 登 議員
Q オープンデータ活用を問う
全国の自治体でオープンデータの活用が進んでいる。市としての今後の計画を問う。
A 環境整備を進める
ICTやデータの積極的な活用は、行政運営の効率化や市民の利便性向上の実現だけでなく、多様化、複雑化する社会の様々な課題の解決や、新たなサービスや価値の創造が期待される。名張市DX推進計画※においてもデジタルでの新たな価値の創造を掲げている。今後はオープンデータを活用し、新たなサービスや地域の課題解決につながるよう、個人情報を守りながら環境整備を進める。
■無会派 幸松 孝太郎 議員
Q 観光消費を拡大する取組は
観光で名張を元気にするには、より多くの観光客が宿泊し、土産物を買い、市内での飲食が必要である。新観光戦略の観光消費を拡大するための取組を問う。
A 新たな商品開発に取り組む
今後4年間は、観光消費の拡大を最重要テーマとし、新たな観光戦略に掲げている。具体的には赤目滝での瞑想、ヨガ、滝打たれの体験宿泊や本格的な忍者修行体験宿泊プランなど、そこでしか体験できない付加価値の高い観光商品を開発し、観光分野での消費が市内事業者や生産者などに還元される仕組みづくりに取り組む。
■公明党 富田 真由美 議員
Q デジタルの活用について
国では、デジタルを活用して住民サービスの向上につながる行政手続きの簡素化を目指している。市の課題と取組状況を問う。
A 可能な手続きの推進
利用率の高いLINEを活用し、オンライン窓口を設置することで市民アンケート、ケンコーマイレージ、ごみ収集分別情報などのサービスを提供する。待機児童、一時保育、施設や検診などの予約を電子申請でもできるよう可能な手続きから進め、書かないワンストップ窓口を目指す。不在者投票用紙の電子申請は、4月の統一地方選挙より実施する。
■自由クラブ 木平 秀喜 議員
Q 課税誤りの新聞記事を問う
令和4年9月13日に掲載された新聞記事では、課税誤り『平家と二階建てを誤って評価、現況は昔から二階建て』とあり、記事が掲載されてから既に半年が経過している。課税誤りでないのであれば、新聞社に対して記事の修正を求めるべきではないか。『ずさんな課税手続き』という写真入りの大きな記事が出たがなぜ放置しているのか。
A 必要であれば対応する
どのような意図でその記事を書かれたのかは、話を聞かないと分からないが、必要があれば対応していく。
※名張市DX推進計画…行政の効率化を図るとともに、市民の生活をより良いものへと変革させ、新しい価値を創造するまちへ進化するために、名張市が策定した計画で、デジタル社会の実現に向けた取組を推進することとしている。