きょうと市民しんぶん(京都府京都市)

令和3年6月1日号

新型コロナウイルスの流行により、外出や会食の制限など生活環境が一変。その影響による口の機能低下が心配されています。気付かず放っておくと、口だけでなく体の機能を低下させてしまうことも。ここでは、どの世代にも大切なお口のケアについて紹介します。

(1)
おーい!
ここやで

(2)
ヨイっと
口やで!
最近なかなか外に出られんくてね(くちさん)

(3)
コロナであんまり笑えへんし、会話の機会も減ってきたし…
イジイジ…
全然働けてへんからなんか弱ってきたわ…

(4)
構ってくれへんと無駄口も叩けへんようになるわ…
ぼくの事もう少し構ってくれへん?

■お口の状態をチェックしてみませんか?
口の機能(口腔機能)は、誰しも加齢とともに低下するもの。だからこそ、乳幼児期や少年期にしっかりと育み、青年期から中年期にしっかりと使い、高齢期までしっかりと維持することが、生涯にわたる歯と口の健康づくりに重要です。

日々の生活が変化する中で、口の環境も実は変化しているんやで。
こんなこと思い当たらへん?

(1)リモートワークやオンライン授業中、ついつい間食してしまう
間食が増えて、食生活が乱れたり、歯磨きの回数が減少すると、口の中が不潔になり、虫歯リスクが上昇。

(2)マスク生活で、口臭や口の粘つきが気になる
口の中の違和感は、口が渇き、唾液の質と量が低下しているサイン。唾液の働きが低下すると虫歯や口臭の原因に。

(3)お茶や汁物でむせたり、咳払いがしづらくなった
咀嚼(そしゃく)(かみ砕く)や嚥下(えんげ)(のみ込む)をする力が低下している可能性が。誤嚥性肺炎のリスクも高まります。

このように生活の変化に伴い、どの世代においても、口の中の環境悪化が心配されています。
生活の変化に合わせたお口のケアが必要です。

■お口の体操
口腔機能の健全な育成と低下予防のためには、気軽にできるマッサージや体操が効果的です。

◇唾液腺マッサージ
(1)下顎中央辺り
・両方の親指をそろえて、下顎中央の真下に当てる
・親指で押し上げるようにゆっくりと押す

(2)耳の下辺りから顎の先まで
・下顎の骨の内側の部分に親指を当てる
・耳の下から下顎の先まで、5カ所くらいに分けて、順にゆっくりと押していく

(3)耳の前辺り
・両手の指(親指を除く4本)を頬に当てる
・後ろから前へ円を描くようにゆっくりと回す

唾液腺を刺激すると、唾液が出やすくなるんや。唾液には、口を潤す、汚れを押し流す、抗菌、咀嚼や嚥下、消化を助けるなど、多くの良い効果があるんやで。

◇頬の体操
(1)両頬を膨らます
(2)右頬を膨らます
(3)左頬を膨らます
(4)両頬を膨らます
(5)両頬をへこます
(6)上唇を膨らます
(7)下唇を膨らます
(8)両頬をへこます

頬や舌などの口周りをよく動かすと、咀嚼や嚥下機能の維持だけでなく、表情も豊かになるんやで。

■先生に聞きました
京都府歯科医師会
公衆衛生部 歯科医師
尾崎 明子先生

◇問 お口の健康維持はなぜ重要?
お口の健康は、心身の健康に大きく影響します。健康な状態なら、何でもおいしく食べたり、会話や運動を楽しむことができます。しかし、お口の機能が低下すると、食べ物の種類が制限され、栄養の偏りやエネルギー不足に。その結果、筋力や免疫力が低下し、認知症や寝たきりにつながることがあります。

◇問 お口のケアについて、気を付けるべきことは?
毎日の歯磨きを正しく行うこと(セルフケア)が大切です。また、年齢や生活環境に伴い、お口の状態は変化するため、歯科医院での定期的な健診や歯石除去(専門的ケア)も受けてください。セルフケアと専門的ケアの両方が重要です。

◇問 市民へのメッセージを
お口の健康が損なわれると、口腔内の免疫力が下がり、ウイルスに感染しやすくなると言われています。
また受診控えにより、虫歯や歯周病が悪化し、歯を失うことも。歯科医院では感染対策をしっかり行っていますので、必要な治療は早めに受けてください。
現在、府歯科医師会では、お口の健康を考える催し「歯のひろば」を、ホームページで実施中。ぜひのぞいてみてくださいね。

「令和3年度 京都歯のひろば」で検索

※「尾崎明子先生」の「崎」の正式表記はたつさきです。

■ミニ講座 コロナ対策と歯磨き
歯磨きで口の中の細菌を減らすことは、虫歯や歯周病だけでなく、感染症の予防にもつながります。

◇飛沫感染対策など、共用の場所での注意点
(1)換気を十分に。時間帯をずらし、密を避ける。
(2)歯磨きをしながらの会話・移動を控える。
(3)唇を閉じ、歯ブラシは静かに小さく動かす。
(4)口をゆすぐときは、少なめの水を口に含み、唇を閉じて勢いよく口内で動かす。吐き出すときは低い姿勢で静かに。

ほな、帰るわ
ぼくは君の体の一部
これからも一緒に頑張ろな
問合せ先
健康長寿企画課
電話
075-222-3411
その他
【FAX】075-222-3416