広報京丹後(京都府京丹後市)

2023年2月号(第227号)

■はじめに
通年型観光とは、特定の季節や短期間のイベントなどの集客だけでなく、一年を通して、市内にある観光スポットや入場施設、体験プログラムなどに集客できる観光形態のことです。
京丹後は、夏と冬に観光客が集中する「二季型」の観光地となっており、年間を通じて安定した誘客ができていません。これにより以下のような課題が生じています。
課題:ターゲットが固定化
課題:特定の観光資源に依存するリスク
課題:通年雇用できないことによる人手不足
課題:繁忙期を災害などが直撃した場合のダメージが甚大

■通年型の観光地を目指すために必要なこととは?
・春・秋シーズンの観光コンテンツの開発
春・秋の食材や祭、釣り教室、スポーツイベント、紅葉狩りなど新たな資源の開発
・海だけでなく「森や川、里山」資源の観光活用
森林トレッキングや薬草セラピー、川遊び、ホタル・星空観察など、森・里山の資源活用
・季節や曜日を問わないターゲットの獲得
シニア層、学生ゼミ、企業研修、教育旅行、ワ―ケーション、ヘルスツーリズムなどの旅行商品づくり
・さらに、これらの観光価値を伝える「人材」の育成が重要
ジオガイド、里山文化案内人、こまねこガイド、鳴き砂ガイドなどのガイド育成

■キャンプしながら野外ライブ!BEAT CAMP
スイス村や野間地域の起伏にとんだ地形を活かしたマウンテンクロスレースや屋外で音楽とキャンプを同時に楽しめるBEATCAMP(ビートキャンプ)。

■キャンプにフルーツにBBQ 丹後の避暑地
湧水を利用して栽培するブリーベリーの収穫から公園全体を使った音楽フェス、森林ヨガ体験などイベントや体験メニューが盛りだくさん。

京丹後の財産である「海」。
豊かな「海」を育む「森」。
森と海がつながる京丹後の魅力を最大限生かし、地域一体となって、通年型観光への取り組みを進めていきます。

■国定公園を年中楽しむ スイス村・ゲレンデ広場
森林公園スイス村の通年型観光の取り組み紹介
丹後天橋立大江山国定公園内、丹後半島のほぼ中央に位置する「京丹後市森林公園スイス村」は、四季を彩る豊かな森と満天の星空に包まれた宿泊施設やキャンプ場、バンガロー、コテージなど約400人分の宿泊収容力を完備した総合レクリエーション施設。丹後町宇川地域や弥栄町野間地域、宮津市のいずれからもわずか30分前後のドライブで訪れることができます。
標高683mの太鼓山周辺に広がる「ゲレンデ広場」では、指定管理者(株)エーゲルにより、京丹後の通年型観光資源として、1年を通してさまざまな取り組みやイベントが行われています。

■ゲレンデ広場で雪あそび スノーどんどんパーク
スキー場跡地を活用して、スノーチューブやスキー、スノーシューなどで子供から大人まで遊べるプランを企画。キャンプエリアでは雪上キャンプも可能。

■e-bikeツアーのあとは天空デッキでリラックス
周辺エリアの魅力を体感できるe-bikeツアーや以前のスキー場山頂のリフト降り場を改修した「天空デッキ」での星空観察。地元野間地域の山野草を使って旬の食材を調理する「葉っぱがシェフ」の取り組みも。

問合せ:観光振興課
【電話】0772-69-0450