広報もりぐち(大阪府守口市)
令和5年1月号 No.1516
■共助守口の地域防災力を高める
●消防団って?
消防団は、市町村の非常備の消防機関であり、消防団員は本業を持ちながら、非常勤特別職の地方公務員として、「自らの地域は自ら守る」という精神に基づき、平常時・非常時を問わず地域に密着し、住民の安心と安全を守るため、消防防災活動を行っています。
●消防団インタビュー
守口市消防団 副団長 澤井 輝夫さん
今伝えたいことは「地域を守るためには地域内での連携が大切」ということです。平時からその意識付けがとても重要です。そのために地域での防災訓練などに消防団も積極的に参加し、簡易消火栓や消火器の使い方を消防団が地域住民にレクチャーするなど、災害時には住民が助け合えるようにサポートすることが大切であると日頃から後進に伝えています。このような地道な幅広い活動の積み重ねが地域の防災力を高めることにつながるのだと思います。
コロナ禍で約3年間訓練などが満足に出来ていませんでしたが、守口消防署に協力してもらいながら、今少しずつ再開しているところです。比較的経験年数の低い団員にもモチベーションを高く維持してもらえるよう、アフターコロナを見据えて、より一層力を入れて活動していきたいと思っています。
●消防団員の募集
平時には地域の防火・防災の担い手として、災害発生時には消火・警戒などの消防団活動を行う消防団員を募集しています。興味や関心を持った人は、問い合わせください。
●自主防災組織って?
「自分たちのまちは自分たちで守る」という連帯意識に基づいて、自治会や町内会など地域住民が自主的に連携して防災活動を行う組織のことをいいます。
自主防災組織は、全国に約17万団体あり、市内では174団体が活動しています。
平常時には、防災訓練や防災資機材の点検などを行っています。
●自主防災組織インタビュー
八雲東地区 自主防災会連絡代表者 野阪 博美さん
八雲東地区は、地域全体で防災に取り組んでいます。日頃は、公園にある防災倉庫の備蓄品の管理や使用方法の確認、無線機を使っての安否確認訓練、東日本大震災などの震災の映像を観て学ぶなど、活発に活動しています。
地域で行うイベントは常に“防災”を意識して行っています。先日行ったハロウィンイベントでは、地域内の複数の公園にスタンプラリーを準備することで、災害時に一時的に避難する公園や避難経路を確認できる仕組みになっています。イベントには毎回小さい子どもから高齢者まで参加しており、イベントへの参加を通して、地域の皆さんと顔見知りになってもらうことで、いざというときに助け合える関係を築き、地域の団結力を高めていく狙いがあります。
また、八雲東コミュニティセンターに設置している立体住宅地図(大阪工業技術専門学校との共同事業により作成)では、安全な避難経路の確認や火災発生時に初期消火のために使用する簡易消火栓の場所なども把握することができ、地域の防災意識の向上につなげられていると実感しています。
一番大切なのは、自分の命を守ること。まずは「自助」をしっかりしなければ「共助」につながりません。自らの命を守ることが何よりも大切であることを地域の皆さんに伝え続けたいと思います。
●防災士資格取得を補助します!
各自主防災組織で防災の中心的な役割を担ってもらうため、市内の自主防災組織に所属する人を対象に、防災士の資格取得に要する経費(62,000円上限)の4分の3を補助しています。
問合せ:危機管理室
【電話】06-6992-1497