広報たんば(兵庫県丹波市)

2021年4月号

キラッと光る丹波市の「人・もの・こと」のええなぁを紹介します。
 
■「丹波市で事業を受け継ぐ」事業承継シリーズ 第1弾
・仏具等の販売・修復 (株)大仏堂
 
◆損得よりも善悪で考える キーワードは「仏さん」
氷上町横田で、仏壇、仏像、仏具・神具の販売や修復などを手がける(株)大仏堂。
「お客様に喜んでいただきたい」を合い言葉に、地域のお客様との関係づくりを大切にして今年で創業102年目を迎えました。
昨年4月に先代から事業を引き継いだ4代目社長の山田英明さんに、仕事に対する思いなどを伺いました。
 
◯仏壇・仏具の販売や位牌を製造
大仏堂は、仏壇・仏具・神具・神棚などの販売のほか、位牌の製造を中心に、仏像や数珠などの修理も手がけています。現在、位牌などを製造する職人のほか、事務や店頭に立つスタッフなど10人で運営しています。
大正8年の創業当初から比べると、取り扱う商品の種類は年々増え続けています。例えば線香は、お客様の要望に応えていくうちに、200種類以上も取り扱うようになりました。
 
◯常に「仏さん」を意識する
4代目の私は、先代の長女との結婚を機に、大仏堂の跡継ぎとして京都市内から丹波市に引っ越してきました。従業員として13年ほど勤務し、先代が70歳を超えたことを機に、昨年の4月に代替わりしました。
代替わり後は、店の方向性を決める重圧や責任感を感じるようになりましたが、先代からは常に「どんな仕事に対しても、仏さんに見られていると思ってやりなさい」と教えられていたので、社の方針はぶれませんでした。何かを決めるときは今も、心の中で仏さんに問いかけて、商売の損得ではなく、善悪の判断をするように心がけています。
 
◯信頼関係やつながりを大切に
お客様にとって、仏壇や仏具などは、頻繁に購入や修理されるものではありません。何代にもわたって手を合わせていただくものを納めているということを肝に銘じ、お客様との関係やつながりを大切にしています。
そのため、年4回ほど仏事や神事などの豆知識をイラストなどで紹介した手書きの「ほっこり新聞」を発行しています。早いもので10年目になり、新聞を楽しみにされるお客様もあることが嬉しいです。
 
◯あと100年続けられるように
全国的には、仏壇を和室に置いてあるだけの地域が多いのですが、丹波市や近隣地域では、家を建てるときから仏壇を作り付けた家が多くあります。そのため、依頼を受けたお宅に伺い、仏壇や仏間の寸法を計り、そのお宅に合う位牌や仏具などを提案しています。
最近は、先祖代々の供養から個人を供養するという流れに少しずつ変わってきているように感じています。4代目として伝統を守りながら新しい供養の形を考え、100年続いた会社をあと100年続けられるように精一杯頑張りたいと思います。