たく日和(市報たく)(佐賀県多久市)

令和3年6月号

釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)
北多久町大字小侍
光背(こうはい)と坐像と蓮華台(れんげだい)が一体化しています。光背には頭光が線彫りされ、頭部に螺髪(らはつ)と隆起した肉髻(にくけい)を刻んでいます。右手を上げ施無畏印(せむいいん)の形ですが、親指に中指と人差し指が触れています。左手は下げ与願印(よがんいん)の形です。胸元に下衣(かい)の裙(くん)が見え、その上に僧祇支(そうぎし)、袈裟(けさ)を彫り込んでいます。釈迦は出身部族名に由来し、仏教の開祖です。

銘「四十九番 本尊釈迦如来 当村山犬原 谷観音 眞者中」

・如来は真理に到達し修行を完成した者を称します。
・施無畏印は畏れなくてもよい、与願印は願いをかなえる、という印です。
・銘の四十九番は浄土寺で、現在の愛媛県松山市にあります。

多久市郷土資料館長 藤井伸幸(ふじい のぶゆき)