広報よしのがり(佐賀県吉野ヶ里町)

2020年12月号

■学生たちの想い
「パソコンを使って役立つものを考える」をテーマに研究に励む学生たち。現在実施中の実証実験に携わる学生を取材しました。

●INTERVIEW(1)
◇使いやすいデザインに
私の研究テーマは位置情報の応用技術。梶原さんが作ったロケモシェアを使った新しいサービスを研究しています。吉野ヶ里町のスタンプラリー事業で開発を担当させていただいたことはとても嬉しく思っています。当初はロケモシェアのシステムに組み込む予定でしたが、かえって複雑になると判断し、独立したシステムを作ることにしました。自分の主観を入れすぎず、先輩や仲間の意見を聞きながら制作。わかりやすくシンプルなデザインを心掛け、非登録型にして参加しやすくしました。実際に多くの方にシステムを使ってもらい、ご意見をいただいて本当に勉強になっています。来年からは大学院に進学しますが、これからもマップや位置情報を絡めた研究を続けていきたいと思います。

≪PROFILE≫
佐賀大学理工学部4年生
矢野雄太郎(23)
「ROUTE385 smartスタンプラリー」でシステム開発を担当。

●INTERVIEW(2)
◇マップと情報の結び付け
地図の無限の可能性を感じたのが現在の研究を始めたきっかけです。現在、SNSが発達しさまざまなコミュニティがあり情報発信されています。その情報をより身近な日常に落とし込むためには、「地図」が必要です。情報と地図を結びつけることに可能性を感じ研究を続けています。各サービスの保守管理を行いながら、機能を拡充させたいと思っています。

研究とサービスは違います。良いものを作れば良いわけではなく、それを売るための営業も必要です。税制度、経理や法律など、起業して学んだことは多々あります。
実証実験が始まったことは、本当に嬉しく思います。実際にシステムを使っていただいているのを見られるのが面白いですね。ロケモシェアは、プラットフォームとしての役割が大きいため、今回消防水利マップとしての利用の側面が見られたのは新たな発見です。予約管理システムは、他の自治体からも問い合わせがありました。今後も、利用者の声を聞きながら、研究をサービスに生かしていければと思っています。

≪PROFILE≫
合同会社ロケモAI代表社員(佐賀大学理工学部研究生)
梶原薪(26)
オンラインマップサービス「ロケモシェア」を開発。

●TOPICS
◇佐大生が園児トイレ用安全カバーを製作
5月に窓口用シールドを製作した佐賀大学発ベンチャー企業の(株)山城機巧(山城佑太社長。佐賀大学理工学部修士課程1年)が、吉野ヶ里保育園の男子トイレ用の安全カバーを製作しました。園に設置されている小便器は子どもから大人まで使用できるもので、園児たちの頭の高さまであったことから町が安全カバーの取り付けを検討しましたが、既製品がないため理工学部に相談して今回の製作に至りました。設計から製作まですべてを手掛けた山城さんは「安全面や衛生面はもちろんですが、園児たちが好きなものを聞いてデザインしました。トイレに行くのが少しでも楽しいと思ってもらえたら」と笑顔で話しました。

■実証実験第1弾 マップサービス
町では、ロケモAIが開発したオンラインマップサービス「ロケモシェア」を活用し、「消防水利マップ」「公共施設予約管理システム」の2つのマッピングサービスを提供しています。
「消防水利マップ」は、町内にある消防水利(消火栓、防火水槽)の位置情報をマップ上に表示します。
「公共施設予約管理システム」では、地図上に表示されたそれぞれの町有施設の予約状況を、スマートフォン等からいつでもどこでも確認できます。

●消防水利マップ
町内にあるすべての消火栓と防火水槽(約400ヶ所)の設置情報です。消防団員をはじめとした町民の皆様に町内全域の消防水利の位置情報を共有することで、迅速な消火活動につなげることを目的としています。

●公共施設予約管理システム
公共施設の予約状況を住民の皆様がオンライン上で確認することができます。従来のように電話や来館して予約状況をお問い合わせいただく必要がなく、スマートフォンなどでいつでもどこでも手軽に予約状況をチェックすることが可能です。

◇予約状況を確認できる公共施設
・中央公民館
・東脊振公民館
・中央公園(野球場、テニス場、多目的広場)

※予約状況の閲覧サービスとなります。施設のご予約は従来どおりご来館にてお手続きください。