広報おおむら(長崎県大村市)

2022年12月号(No.1520)

大村湾東部漁業協同組合所属で今年漁業者としてデビューした高比良渓太さんと、師匠で祖父の瀬崎正則さんの漁に密着し、お話を伺いました。

◆高比良 渓太 age17
小学生のころから師匠(じいじ)の漁をする後ろ姿に憧れて漁師を志しました
師匠の技をたくさん学んで一人前の漁師を目指します

大村湾東部漁業協同組合に所属、漁師歴1年目。これからの大村の漁業を担う期待の若手漁業者。
※「高比良」さんの「高」の正式表記ははしごだかです。

◆瀬崎 正則 age75
若い力で!気合で!!これからの大村の漁業を盛り上げてほしい

大村湾東部漁業協同組合に所属、漁師歴60年。大村湾において魚群探知機がなくても漁場の特徴で魚のいる場所が分かる、漁師のプロフェッショナル。

◆10月中旬、クロダイのはえ縄漁に密着
瀬崎さんと高比良さんのはえ縄漁は、長さ約1キロメートルにもなる仕掛け(縄)についた約100本の針一つ一つに餌をつけ、海中に落としてしばらく待ったのち、餌に食いつき仕掛けにかかった魚を水揚げする漁法です。
いつも深夜の2時に港を出発し、仕掛けが多いときは昼の11時ごろに漁を終えて戻ります。二人のはえ縄漁では、瀬崎さんが船の舵取り、渓太さんがはえ縄を仕掛けるのがそれぞれの仕事です。この日も、新鮮なクロダイが次々と水揚げされていました。

◆おいしい大村湾のクロダイを子どもたちへ
今回水揚げされたクロダイは、大村湾産の海産物の美味しさを知ってもらいたいという漁業者の思いから、市内小中学校21校の学校給食でコロッケとして提供されます。

◆interview
瀬崎さんと高比良さんのお二人に、普段の操業やこれから漁獲シーズンに入るナマコ漁について、お話を伺いました

▽瀬崎さんの漁をする姿に憧れて漁師を志したという高比良さん。いま、瀬崎さんの操業を見て感じることは?
高比良さん)師匠は漁具を作るのがうまい。また、自分は魚群探知機を使用し魚の居場所を探すが、師匠はどこの漁場がよく獲れるのかを全て把握していて、どこに魚がいるのか地先の特徴からわかるのが、本当にすごい。今はその様子を見てたくさん学び、盗んでいきたい。

▽瀬崎さんは、高比良さんから漁師になると聞かされたとき、どう思いましたか?
瀬崎さん)60年以上操業している技術を継ぐと言われて単純に嬉しかった。自分が教えてやれることは全て教えたい。漁業組合の仲間の漁師たちにも“渓太渓太”とかわいがられていて、船のペンキ塗りなどの作業で声がかかることも多い。組合の漁師から漁のやり方など学べることがたくさんあるので、そのつながりを大事にしてほしい。

▽これまでの漁や普段獲れる魚を教えてください。
高比良さん)これまでに、刺し網漁でイカ、かご漁でカニやタコ、一本釣り漁でキジハタ、はえ縄漁でチヌ(クロダイ)やスズキなどを獲った。夏場にはカニがかなり獲れた。お盆過ぎに3キログラムくらいの大型のコウイカが獲れた。11月は一本釣りでサワラ、タイ、スズキが獲れる。12月から1月は師匠とナマコ漁に行く。船の操縦や漁具の点検にあまりまだ慣れていないが、地先の地形を今から把握していって漁を行いたい。

▽ナマコ漁について教えてください。
瀬崎さん)ナマコはけた曳(ひき)漁や箱めがね漁で獲る。昔は大村湾で獲れるナマコは青ナマコがほとんどだったが、近頃は黒ナマコも獲れるようになった。獲れる量は半々ぐらい。去年は不漁であまり獲れなかったが、今年はたくさん青ナマコを獲って皆さまに召し上がっていただきたい。

▽お互いにメッセージをどうぞ。
瀬崎さん)今から先どうなるかわからないが、若い力で、気合でがんばってほしい。
高比良さん)この先迷惑をかけるとは思いますが、いろいろ教えてください。盗めるものは盗んでいきます。

◆旬の新鮮な水産物や農作物を販売します 浜んこらあさいち
インタビューでもお話しいただいた大村産青ナマコ「琴俵」が今年も「浜んこらあさいち」で販売されます。
そのほか、臼島沖で養殖されたマガキなどの水産物、旬を迎えたミカンやイチゴなどの大村産の農産物、特産品などを取り揃えて、皆さんのお越しをお待ちしています。
開催日時:
・12月11日(日)
・12月18日(日)
・1月15日(日)
※いずれも9時〜11時(1月は12時まで)
会場:馬場先波止(杭出津1丁目842番地18)

→農林水産振興課(内線251)