広報こうし(熊本県合志市)

令和3年9月号 第186号

昨年7月に九州を中心に発生した令和2年7月豪雨災害や、本年7月に熱海市で発生した大雨による土石流被害など近年、激甚化した自然災害が全国各地で多発しています。昨年は本市でも台風や大雨により避難所を開設。「合志市は災害リスクが少ないから大丈夫」と、決して他人事とは言い切れない状況です。日ごろから、もしもに備え、避難方法、備蓄、携行品、災害時の情報収集について、改めて確認しておきましょう。

■備える1 自分に合った避難方法の確認を
◇基本は分散避難
地震や豪雨など大きな災害が発生すれば、安全な場所への避難が必要になります。これまでのように避難所に多くの人が集まると新型コロナウイルス感染症の感染リスクが高まります。災害と感染症から身を守るために、新しい避難の種類を知り、自分に合った避難方法を考えておきましょう。
新型コロナウイルス感染症の感染リスクを減らすには、避難所以外の安全な場所へ避難する分散避難が必要です。自宅で避難する〝在宅避難〟。親戚や知人の元へ避難する〝遠方避難〟、安全な場所への〝車中避難〟、そして〝避難所避難〟とさまざまな避難先を想定し、非常時にすぐ行動できるようあらかじめ考え、準備しておくことが重要です。安全な場所は災害の種類や状況によっても異なります。自宅周辺の危険性や近くの避難所を把握しておくことも大切です。

◇避難所が変わる
災害時でも新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐ観点から、避難所の入口に受け付けを設け、検温や体調チェックシートの記入により、体調不良の人を振り分けます。避難所では避難の期間や災害の規模に応じて、仕切りでスペースを設けたり、段ボールベッドや災害用テントで避難所同士の距離を確保することで感染を防ぎます。

■備える2 分散避難のススメ
◇『総合防災マップ』『堀川ハザードマップ』を見て、確認してください。
災害時、新型コロナウイルス感染症の感染リスクを減らすために、さまざまな避難先に避難する分散避難をしてください。自分に当てはめて取り組んでみましょう。

[災害時の避難行動フローチャート]


◇新たな避難のレベルを確認
市町村が災害の状況を確実に把握できるものではないなどの理由から、警戒レベル5は必ず発令される情報ではありません。


■備える3 必ず準備 携行品リスト
準備ができたらチェックしましょう
・現金・貴重品・身分証明など
・薬・お薬手帳
・携帯電話・充電器
・懐中電灯・ラジオ・予備電池
・筆記用具
・ウェットティッシュ
・洗面用具・タオル
・コンタクトレンズ(保存液)・眼鏡
・水・非常食(おやつなど)
・スプーン・箸
・使い捨てカイロ・瞬間冷却剤
・毛布
・アイマスク・耳栓

◇さらに安心 プラス携行品
女性:
・化粧品(普段使いのもの)
・生理用品(1周期分)

赤ちゃん:
・紙おむつ(必要数)
・おしりふき
・粉ミルクや離乳食
・おもちゃ

高齢者:
・大人用おむつ(必要数)
・入れ歯洗浄剤
・老眼鏡

◇新型コロナウイルス感染症対策携行品
・マスク
・ゴミ袋
・消毒液
・スリッパ
・体温計

■インタビュー 自分にできる準備から始めよう
非常時の災害に備えて、私たちは日常生活でどのような準備や心構えが必要になるのか、交通防災課の鶴田裕之主査に話を聞きました。

◇災害と自助・共助・公助
本市は津波の心配がなく、大きな山や川も無いため、自然災害のリスクが比較的少ない市です。
先月8月の大雨のように、梅雨ではない時期に、前線の停滞による雨の影響で、土砂災害警戒情報が発表されるなど、これまでにない災害につながるような異常気象が毎年のように発生しています。
このようなことから、災害のときは〝自助・共助・公助〟が大変重要です。
自助とは、自分自身の身の安全を守ることです。普段から災害に備えて、テレビでの避難情報の収集や市アプリ、防災アプリなどで情報確認することも立派な自助の行動です。すでに取り組んでいる人も、まだ取り組んでいない人も自分の住んでいる地域の特性や、避難経路、避難場所を確認しておいてください。確認方法については、本市が全戸に配布している『総合防災マップ』をご利用ください。
次に共助です。共助とは地域や周囲の人と協力して助け合うことです。本市では、避難のときに支援が必要な人は避難行動要支援者名簿に登録され、現在2、823人の人が登録しています。この人たちを災害の犠牲にしてはなりません。そのためには、地域の防災力が必要です。避難のときに地域の民生児童委員の手助けや、自治会での共助の精神で助け合うことが大変重要です。
公助は、公的機関による救助や援助のことです。避難情報の発表、防災行政無線の発信や整備、避難所の開設などがあります。私たちも災害時に皆さんが早めの避難ができるよう、常に情報を集め分析しています。
災害時は誰もが焦りや不安を感じます。そのときに落ち着いて行動を行なうためにも、市民の皆さんには取り組みやすいことからで構いません。日ごろから自分自身にできる準備をお願いしたいと思います。「自分の命はまずは自分で守る」「地域の安全は地域で守る」このことをしっかりと意識していただき、日々の災害に備えてください。その準備が必ず、自分や家族の安全につながります。防災についてわからないことや、悩みなどあればいつでもご相談ください。