好きです にちなん(宮崎県日南市)

2021年1月号

■日南市長 崎田恭平

明けましておめでとうございます。

皆さまには、健やかに新春をお迎えになられたことと、心からお慶び申し上げます。日頃から市民の皆さまには市政発展のため、ご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

この度、3期目不出馬の決断をいたしました。そう考えるに至った背景は、支えてくれる市職員に恵まれ、1年目から思い切った政策にどんどん取り組むことができ、私の中にある引き出しは全て出し尽くして、自分の持てる能力は出し切ったという心境に至ったことです。このことについて、私が尊敬する政治家の言葉が大きく影響をしています。詳しくは、別ページの「市長日記」に記しますので、お読みいただきたいと思います。

そして、実際に、そのように考えたのは、丸6年が終わる昨年の春です。妻と両親、後援会長、副市長などに「今期限りとしたい」と伝えました。ただし、政策として成し遂げたいと考えていた「飫肥城下町の市所有建造物の活用」と「日南市政を継承、そして発展させられる人を見つけること」を、残り2年で必ずや実現すると決めました。

飫肥城下町については、民間投資による利活用事業者を全国から公募し、JR九州やJALからのJVの提案を採択させていただき、来年度の開業に向けて動き出しました。その他、2年以内に小村記念館と歴史資料館の大幅なリニューアルを行います。これから、飫肥の町は、これまで以上に歴史のロマンが感じられる素晴らしい町に生まれ変わると確信しています。

これまでの約8年を振り返りますと、東九州自動車道の整備が進み、日南市初の高速道路区間が開通、宮崎市まで繋がることが令和4年度中と決定しています。南への区間も事業が進み、南郷地区まで用地買収が既にスタートしています。国道220号(鵜戸)の道路整備も進み、新規区間(南区間:宮浦〜鵜戸)の事業化も成し遂げました。

油津港の整備も進み、大型クルーズ船が日南市に入ってくるなど、港の可能性が広がりました。

地域医療分野にも力を入れ、地域医療対策室を設置。住民への啓発のみならず、市立中部病院の経営改革にも取り組み、市からの繰入金を大幅に下げるなど、病院スタッフの頑張りもあり、大きな成果となりました。

また、“子どもの貧困”については、計画の策定、そして、教育委員会では「いのちの教育」が行われています。

その他、LGBTの理解を広げる取り組みや、合併10周年を記念して秦基博さん(日南市出身)をお招きしてのライブ実現もできました。

そして、油津商店街の再生にも取り組みました。2人の民間人登用を基軸に、元々の商店街の皆さん、新たにやって来てくれた店主の皆さん、多くのIT企業経営者の皆さん、それを裏で支えた市職員の奮闘がありました。結果として、空き店舗をカッコよくリノベーションし、10社を超えるIT企業、100人を超える若者が生き生きと働いています。

この油津や飫肥での成果は、地方創生のモデルとして評価をいただき、この8年間で6人の現職大臣が視察にお越しになられました。

約8年前、市民からの負託を受け、スタートした崎田市政。しかし、弱冠33歳の若者が舵取りをすることに不安を感じた市民の方もいらっしゃったと思います。

しかし、私の考えを理解してもらい、形にしてくれた市職員がいたからこそ、さまざまな政策実現に取り組むことができました。まずは近くで支えてくれた市職員に心から感謝をしています。

そして、何を言いましても、自治会、消防団をはじめとする市民活動や、産業を支えてくださった皆さま、地域福祉やスポーツ・文化など言い尽くせないさまざまな場面で共に汗をかいてくださった市民の皆さまがいてくださったからこそであります。すべての市民の皆さまと市議会議員の皆さまに心から感謝を申し上げます。

そして、いつも笑顔で支えてくれた妻と、元気いっぱいの3人の子どもたち。常に陰で支えてくれた両親にも感謝の気持ちでいっぱいです。

もちろん、“日南のまちづくりが完成された”と思っているわけではありません。今の日南市の一番の財産は『人』であります。日南の人たちが各分野で立ち上がり、市外からもチャレンジをする人財が集ってきて、それがまた刺激となり、新たな価値を創り上げていく。まさにこのプラスの循環こそがコンセプトの『創客創人』です。

日南市はこれからさらなる進化をしていくと確信しています。改めて市民の皆さまへの心からの感謝を申し上げ、しっかり最後まで全うしてまいりたいと思います。

※崎田恭平市長の「崎」の正式表記はたつさきです。

■日南市議会議長 濱中武紀

新年明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、新春を晴れ晴れしい気持ちでお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。旧年中は、市政の発展はもとより、議会運営にご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

昨年は、世界的な新型コロナウイルス感染症のまん延により、私たちの生活を大きく変えた年でありました。

学校の一斉休業、不要不急の往来の自粛、祭り・イベント等の中止など、市民の皆さまには生活において大変なご不便を、また、収入減少や見えないウイルスに対する大きな不安を感じられたと思います。

また事業者の方々は、活動自粛の影響による経済活動の停滞により、今もなお、大変なご苦労をされていると存じます。

議会では昨年、新型コロナウイルス感染症に対する「感染拡大防止」、「生活支援」、「雇用維持と事業継続」、「将来を見据えた取組」に対応すべく、15回にわたる補正予算が市当局から提案され、真に市民の皆さまに必要な取組となっているか、慎重に議論を行ってまいりました。

また、議会運営に要する経費のうち、約845万円を新型コロナウイルス感染症対策で必要とする事業財源に充てるよう市に申し入れた次第です。

昨年末には、第3波とも言われるほど全国的に感染者が増加し、現在のコロナ禍で以前の生活に戻ることがまだまだ見通せない中においては、今年も引き続き、皆さまの生活を守る有効な施策を、市と議会が車の両輪となって推し進めていく所存であります。

一方、11月14日には、国道220号日南防災(南区間・宮浦~鵜戸)の中心杭打ち式が執り行われるといった明るい話題もありました。この区間はこれまで、降雨などによる異常気象時の通行規制や土砂災害による通行止めが発生した区間であり、防災機能が向上し、信頼性の高い道路ネットワークが形成されることで、更なる地域産業の活性化や観光振興が期待されます。

議会といたしましても、本市における総合交通網の整備について、国県などの関係機関に対し、引き続きその必要性を強く訴えてまいります。

我々議会は、今後も市民の皆さまが安心して暮らし、誇りを持っていただける日南市の実現のために、議会としての役割と責任の重さを議員一人一人が改めて胸に刻み、英知を結集してさまざまな観点から施策提案を行ってまいりますので、皆さまの変わらぬご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

結びに、令和3年が本市にとって素晴らしい1年となりますよう、皆さま方のますますのご多幸とご繁栄を心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。