アルピコリゾート&ライフ(茅野市)とカゴメ野菜生活ファーム富士見(富士見町)は29日、「地域資源を活かした地域活性化、観光振興及び健康増進に関する連携協定」を締結した。同ファームで開いた調印式で、2社の社長が協定書に署名。今後、アルピコリゾート&ライフが管理する別荘地の所有者が耕作できる農園の開設や、運営するゴルフ場でカゴメ製品を販売する事業を展開し、地域振興や健康増進につなげていく。

 協定は、同町の名取重治町長の仲介で実現した。アルピコグループは1950年、同町で路線バス運行を開始。カゴメは68年から町内で富士見工場を稼働している。名取町長は「両社とも長く町の発展に貢献した企業。地域に根付いた2社が協業すれば、町の将来に効果を生み出していただけるはず」と期待した。

 調印式に出席したアルピコリゾート&ライフの三輪裕彦社長は「地域に密着し、新しい価値を創造していくという両社の志が一致した。一緒に地域を盛り上げたい」と述べた。カゴメ野菜生活ファームの川口詞正社長も「今後、心強いパートナーの皆さまとさまざまな連携を進め、地域になくてはならない施設を目指したい」と意気込んだ。

 アルピコリゾート&ライフは、蓼科・八ケ岳西部山麓地域にある別荘約1400戸の管理や不動産販売、蓼科高原カントリークラブ、温泉、レジャー施設の運営を行う。

 カゴメ野菜生活ファームは2019年、「農業・工業・観光」が一体化した体験型「野菜のテーマパーク」をコンセプトに開設。カゴメ富士見工場見学や野菜収穫体験、レストランでの食事などが楽しめる。